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ハイレベル・スペインリーガ2部から学ぶ

スペインのリーガエスパニョーラは誰もが知っているバルセロナ、レアル・マドリードなどがいる世界最高峰のリーグであるということは今更言う必要はないでしょうし、そんなリーガの試合が見たくて旅行に来たり、留学に挑戦しにくる選手も多くいます。

また、日本のプロの選手がリーガでプレーすることに憧れてやってくると言うケースも多々ありますよね。

現在1部リーグで活躍している日本人といえば久保建英選手だけです。では他の日本人選手はどこにいるのかというと2部以下にいるということです。

2部にいる選手といえば、現日本代表の柴崎岳選手(レガネス所属)や元日本代表の岡崎慎司選手(カルタヘナ所属)です。そのレベルの選手が2部にいるというと驚きかもしれませんが、それだけ2部のレベルが高いということです。

今回はそんなリーガ2部を実際に観戦した中で感じた魅力や2部を見る際のポイントなどをお伝えしたいと思います。

スペインのプロサッカーリーグは何部まで?

2部の魅力を語る前に、少しスペインリーグの仕組みを紹介しておきます。今年度から実はリーグの仕組みが変わり、2部と3部の間にもう1つカテゴリーができたという感じです。

そしてそれに伴い、ラ・リーガ(リーグを運営する団体)が管轄する、いわゆるプロリーグは1部と2部になり、3部リーグから5部リーグをスペインサッカー協会が管理する様になり、それぞれプリメーラREFE(事実上3部) ,セグンダREFE(事実上4部),テルセーラREFE(事実上5部)という編成になりました

それ以下のカテゴリーは各州や地域のサッカー協会が管轄するリーグになっています。

ちょっとややこしいのですが、つまり2部までをプロリーグ、3部から5部がセミプロリーグということになります。

しかし、3部、4部のチームにはプロクラブも多々あるため実際の線引きは難しいところですが形式上そのように区別されています。

なので2部まではテレビでの放映が世界的にも行われているので、そこでクラブが放映料をゲットする重要な資金源にもなっています。

リーガ2部を見る方法 

さて、リーガ2部を見に行こうと思ったところで、どの様にチケット等をゲットしたらいいのか、迷いますよね?

ちなみに私の住んでいるバスク地方で観戦できる2部のチームは2つあります。それはエイバルとアモリビエタというチームで、エイバルはみなさんご存知の乾貴士選手(現C大阪)や武藤嘉紀選手(現ヴィッセル神戸)が在籍していたチームでその当時は1部にいましたが、昨年2部に降格ました。

もう1つのアモリビエタは非常に小さな町にあるクラブで、昨年度奇跡の昇格を果たしたチームです。

それぞれチケットの購入方法としては簡単です。ネットで購入すれば確実にゲットできます。

もしくは当日チケットをゲットするのも問題ありません。というのもやはり2部となると少し人気が落ちるためどれだけいいカードだとしてもチケットが余っていますので当日チケットセンターで購入しても問題ありません。しかし、万一のことを考えてネット購入の方がおすすめではあります。

ちなみに値段は25ユーロ。格安ですよね。1部の試合だったら60ユーロは軽く超えてきますので、レベルの高い試合を安い値段で観れるというのは非常にありがたいです。

リーガ2部の魅力

なぜリーガ2部を観戦することをお勧めするかというと、チケットが安いのにも関わらずいい席で観られるということもあるのですが、なにより選手の質とサッカーのレベルが高いからです。

まず選手の質からいうと、フェルナンド・ジョレンテという選手をご存知でしょうか?元スペイン代表でワールドカップ優勝のメンバーでもあります。アスレチック・ビルバオ、ユヴェントス、トットナムでのプレーの経験がある有名選手です。そんな選手がプレーをしていたり、リーガ1部でプレーしていた選手もゴロゴロといます。

そんな質の高い選手のプレーを間近で見ることができるというのは非常に勉強にもなります。また留学で来るのであればプロと言われるカテゴリーがどのレベルなのかを見て自分の現在地を知るというのも大切ですね。

またもう一つの魅力は若手選手を見ることもできるということです。18~20歳くらいの選手が各チームのスタメンに2人は大体名を連ねています。その年齢で既に2部でプレーしているというのはかなり優秀です。そこから来年1部でプレーするであろう原石を見ることができるのです。これはサッカー好きにはたまりません。サッカー指導者として留学に来る際にも選手の物差しを得る機会になります。

サッカーの戦術的な部分はどうなの?と思うところかと思います。他国の2部は、キックアンドラッシュ系やフィジカル勝負的な部分が強いという話をよく聞きますが、スペインの2部は非常に戦術的です。もちろんロングを蹴る場面も多々あります。けれどもポジショナルプレーをするチーム、守備ブロックをしっかりと形成しているチームなど、各々の意図がみられるチームばかりです。それをみているだけでも勉強になります。

エイバル vs ラス・パルマスを観戦してみた

ここからは先日実際に試合を観に行った感想を含めてより魅力に迫っていきたいと思います。

観た試合はエイバルvsラス・パルマス。残り8節を残してエイバルは首位で自動昇格で1部に上がれる場所にいましたが、他のチームも僅差で追いかけているという、この試合も勝利が欲しい。一方ラス・パルマスは昇格プレーオフに入るために勝ち点を縮めていきたいという、こちらも首位相手でアウェイとはいえ勝ちたい、もしくは勝ち点が欲しい試合。

そんなエイバルのホームで行われた試合。まずこちらの写真を見てください。

めちゃくちゃピッチまで近いのです。これはエイバルのホームスタジアムであるイプルアの特徴で収容人数も少ないという非常に特徴的なスタジアムです。

なので本当に目と鼻の先で選手を見ることができるという幸せなスタジアムなのです。

さて、そんなエイバルはフェルナンド・ジョレンテが先発で出場。そしてトップ下にはこれは来年1部のチームからお声がかかるであろうストイチコフという選手。さらにボランチには昨年も1部時代に所属していたエドゥ・エクポシト。そして驚きの選手がサイドバックに。なんとエイバルのセカンドチームである実質5部の選手がスタメン出場。若い選手で飛び級の選出です。

対するラス・パルマスもバレンシアやラージョといった1部のチームでの経験、さらにスペイン代表経験もあるジョナタン・ビエラやレアル・マドリード、PSGでも活躍したヘセなど名だたるメンバーがスタメンに名を連ねています。そしてこちらにも若い、18歳の選手が。アルベルト・モレイロという選手でU19スペイン代表でもあります。この選手は今後注目です。技術的に非常にレベルが高く、今後1部でも活躍できそうな選手です。

もうこんなメンバーを見るだけでも楽しいですよね。実際にキックオフして彼らのプレーを見ているとそこから見てとれるものが非常に多くありました。ジョレンテの腕のブロックやエドゥのうますぎるパスのタイミングと情報収集。エドゥに関しては1部で全然プレーできるレベルの選手です。

試合的にはエイバルが先制するもののラス・パルマスが追いつく。そしてそのラス・パルマスの攻撃スタイルが非常に面白い。非常に流動的にポジションチェンジを繰り返す中にもある程度の規則性がありトレーニングされているなと感じられるチームです。

そういった戦術的側面もこの2部の試合を観る楽しみでもあります。

最終的には22での引き分けという結果になったのですが、最初から最後まで見所いっぱいの試合でした。

リーガ1部の試合も是非とも見ていただきたいのですが、1部とはまた違った魅力のある2部リーグを観てみるというのも面白いと思います。

特に選手留学や指導者の留学でくる際は是非とも観てほしいと思います。ここでの学びというのはプレーにも指導現場にも活かされますのでお勧めです。侮るべし、スペイン2部リーグ。

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