サッカー留学について

スペインサッカー留学でぶつかる壁-コミュニケーション能力編-

日本からサッカー留学にくる選手たちが一番最初にぶつかるもの、それが言葉の壁です。日本語とスペイン語は全然違う上に、ほとんどの場合は全く喋れない状態でくるためコミュニケーションもなかなか取れなくて苦労するということが多々あります。

しかし、多くの日本人選手がぶち当たるのはスペイン語が使えないという問題だけではありません。それはスペイン語が話せる有無に関わらないコミュニケーション能力の問題です

今回はサッカーで留学した時に大切になるコミュニケーションとはどういうものか、またそのポイントを紹介します。

間違いを気にしてしまう日本人

「この場合はどうしたらいいと思う?」とサッカーのミーティングで監督から聞かれた時に手をスッと上げて答えてくれるのは大体小学生までで、そこから先はなかなか答えない選手が多くなるというのが日本の現場ではないでしょうか。学校でも同じですね。これは我々が「答えを探す文化」の中で育ってきたから仕方がないことでもあります。そのため、解答を間違うと「バカだなあいつ、空気読めよ」とか直接言われなくてもそういう雰囲気になるということがよくあります。

そのせいで間違いをしないように慎重になってしまうんですね。その結果スペインに留学にくる日本人の多くが、わからないスペイン語を話す時に完璧を求めてしまいます。文法をしっかり勉強して、間違わないように辞書で調べてなどなど。そのためなかなか話をしようとしないのです。だって間違ってしまうと嫌なんですから。

これは典型的な失敗を生むパターンです。文法なんて後でどうにでもなります。けれども積極的に間違っても喋らないと言語は身につきません。こちらにきたならば恥を捨てる、それが1つのポイントです。

喋れなくても喋りに行く堂々さがキーポイント

日本人が留学にくるとそのチームの監督からはほとんどの場合このように言われます。「すごく技術が高くて上手いじゃないか!!戦力として数えたいと思うよ」とポジティブなコメントです。日本人はそこが武器でもありますからね。

しかし、数ヶ月経つと「〇〇は大丈夫か?もちろん技術はしっかりしているんだけど、あまり喋ろうとしないし、何を考えているかわからないんだよ・・・」とネガティブな印象へと変わってしまっています。

この数ヶ月でどんな変化があったんだ!?と思うかもしれませんが、何も変化がなかったからこうなっているのです

サッカーというスポーツはいくら技術だけが高くてもダメだということです。なぜならば集団スポーツですから選手同士でコミュニケーションを取るというのは当然ですが大切です。

それが先述の間違いを気にしてしまうせいで、なかなか選手たちとコミュニケーションが取れず孤立してしまうケースが多いのです。

「俺はサッカーをしにきたんだから、プレーで見せればいいんだ」というような考え方は通用しません。こちらでは日本以上に選手同士のつながりが強い国です。

なのでこちらに留学に来たならば「言葉がわからなくても積極的に喋りに行く」これがキーポイントです。1言2言でもいいんです。とにかく喋りに行ってその輪の中にいるというのがすごく大切です。

そして「恥を捨てる、シャイになるな」これができなければこちらでの成功はありません。プレー中にボールを要求する、片言でも間違ってもいいから言いたいことを伝える、指示を出す。これをやろうとするか、やらないか、ここに大きな差が生まれます。そしてこれがスペインのサッカー現場で求められるコミュニケーション能力です。つまり正確に喋ることではなく、積極的に自分からメッセージを発する、それがボディーランゲージでもいいのです。

すると周囲は「あ、何か伝えようとしてるんだな」と理解してくれようとします。しかし何も発しないと「こいつ何考えてるんだ?」となってしまうのです。

わからなくても目を合わせる大切さ

もう一つスペインのサッカー現場で求められるコミュニケーション能力で大切なことがあります。それが「目を合わせる」ということです。日本人は目を合わせるのが苦手です。苦手というよりも慣れていないと言ったほうがいいかもしれませんね。それは歴史的に目を合わせるというのがあまり良いこととされていなかったからです。だから仕方ないのですが郷にいれば郷に従えという言葉がある通り、こちらでは目を合わせないといけません。

目を合わせないとどうなるか、それは相手の存在を認めていないというような意味合いになります

サッカーのプレー中だったら1つ味方がいいプレーをした後に目を合わせてグッドポーズをしてあげる、それだけで相手を認めることになります。逆に自分がいいプレーをした後などに味方がこちらを見てグッドポーズをしてくれます。それを無視してしまわないようにしてください。これを無視しちゃうと「こいつ、俺を無視してやがる」となりかねませんのでご注意を。

細かいことですが、そういった話す以外のコミュニケーション能力が求められているのです。例えば点をチームが取った後に得点者の元に駆け寄るとか、練習前に挨拶の時に握手をするとか、ハグをするとか、いいプレーにはグッドを出す等々。これができるだけでチームメイトがあなたに対する印象を変えます。

イベントには参加する

スペインのサッカーチームに所属すると様々なイベントがあります。その多くが食事会やちょっとしたお茶会です。プレシーズンのアクティビティや、またたまに夜遊びに行くなんてこともあったりします。

そういうイベントごとが好きであれば問題ないのですが、嫌いな場合や食べ物とかに気を遣っているんだという場合、参加をしないというような日本人の選手もいます。しかし、これはNOです。参加しなければいけません。もちろん強制ではないのですが、こちらの文化としてそのようなイベントごと、特に食事会というのは非常に大切にされています。同じテーブルを仲間と囲み、食事をしながら話すというのは彼らにとって非常に重要なひとときで団結するための方法でもあるのです。

「けど言葉も喋れないし、参加してもただいるだけになっちゃうんだけど」と思うでしょう。それでいいんです。そこにいるというのが何よりも大切です。私も1年目の頃は何も喋れませんでしたがそういう場には参加しました。もちろんそんなに楽しくはないですよ、喋れませんから。けれども参加することで仲間の一員になっていくのです。

これもスペインの現場で求められることの1つです。

監督とも積極的に話をしよう

日本では監督と話をするというのはあまりないかもしれません。なぜ試合に出れないんだと聞きに行ったりすることもない選手が多いでしょう。しかしこちらの選手たちは積極的です。試合に出れないとその理由を聞いてきたり、自分がやりたいポジションを求めてきたりします。それは小学生の頃からなのでもうそういうサッカー文化なのでしょう。

そのため現地の監督が日本人を指導する時に、何も言ってこないことが多いので逆に心配になることが多いようです。そのため通訳で同行したりすると「もし何か言いたいことや聞きたいことがないか聞いておいてくれ」と逆に監督の方から言われます。これはですね、いい状態ではありません。なぜならば監督とその選手の間に言葉以上の距離ができているからです。

こちらの監督は相手が言葉をわかっていないと分かっていてもマシンガントークで伝えてきます笑 しかし上記の状態だとそれすらやってくれていない、ちょっと黄色信号状態です。

試合に出たいならば監督の信頼を勝ち取るというのは当然大切です。その信頼というのは選手との信頼関係と同じくプレーだけではないんですね。監督とも話をする。もちろん言葉が不十分でOK。まず握手をしたり、片言でも自分の意見を言ってみたり、深く話したいのであれば今時は携帯の翻訳機能を使えば話もできます。そのようにしてコミュニケーションを監督ともスタッフともとる。それが現場で求められる能力です。

今回はスペインのサッカー現場で求められるコミュニケーション能力について紹介しました。留学中の方や検討している方は言葉も大切ですが、現場ではシャイにならない、恥を捨てるということと積極性、これが何よりも大切ですので、自分からどんどん話しかけていってください。それが成功への近道というよりも絶対条件です。

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