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スペインの一大イベント・クリスマスの宝くじ

皆さん昨年末は年末ジャンボ宝くじ買いましたか?そして当たりましたか?宝くじは当たったら一攫千金、外れたらただの紙くずですが、その大チャンスをモノにするべく買うという人も多いのではないでしょうか?まさに夢を買うと言っても過言ではないですよね。

そんな文化がスペインにもあります。いや、スペインの方がそこに対する熱量がすごいとも言えます。

スペインではクリスマスにその宝くじの抽選がありその名をloteria de navidad(ロテリア・デ・ナビダッ)」と言います。これが物凄い人気で、国民行事並みに盛り上がりを見せます。

私も今年買ってみたのですが、その仕組みなどが日本とは全然違い、面白い発見ばかりでした。今回はそんなスペインの年末の宝くじについて紹介してみたいと思います。

半強制!?クラブから渡される宝くじの束

11月も半ばに差し掛かった頃、サッカーのクラブから選手たちにとある伝達がいきます。それは宝くじ(こちらではロテリアという)についてです。

なぜそのような連絡がいくのかというと、それはこの国の大行事であるクリスマスの宝くじがあるからです。

宝くじがあるからと言って連絡がいくというのはどういうこと?と思うでしょうが、この宝くじ、クラブにとっても大変大切なイベントなのです。

なぜかというと、宝くじの束を選手の保護者に買わせるからです。ん?と思いましたよね?宝くじを買わせるというのはどういうことだ?と。

その謎を解く前に少しこちらの宝くじの仕組みを説明しましょう。

こちらの宝くじはクリスマス前の12月22日に当選の発表が行われます。そしてその宝くじというのは日本のように、1人だけが当選するというようなものではないのです。なんと、お店やクラブなど団体ごとに番号を持っているのです。例えばAというお店は20985番というような感じです。

そしてそのお店で宝くじを買うと全て同じ番号のものになるということです。なのでもし当選したならば、そのお店で買った人全員が当選するという仕組みです

もちろん各店舗で発行限度枚数があります。

そしてさらに驚きなのが、それがサッカーやバスケットボールなどのクラブが販売しているものもあるということです。なので先ほど紹介したように、クラブが持っている番号があり、それを選手の保護者などに買ってもらうということです。

ちなみに1枚5ユーロ。1選手あたり30枚が割り当てられるため150ユーロ分を購入することになります。もちろんクラブによりますし、なかには希望者だけというところもあります。

ちなみにスポーツクラブだけではなく、バルやレストラン、洋服屋さんなんかでも販売しています。この時期になるとバルの壁に番号が貼られていて、店員さんに言ったら買えるようになっています。ほとんどは常連さんが買ってしまうようですが。

みんなで買い合う文化

 

クラブから親が買わなければいけないというのは欲しくない人にとってはなんとも嫌でしかない文化じゃないかと思っていたのですが、どうやらそこから先がありました。

こんなことが先日ありました。ロッカールームで着替えていると他の指導者が「ここの宝くじいる?欲しかったら言ってね」と言った感じで他のクラブの宝くじなどをもちろん5ユーロで売っています。

そのようにクラブから個人が購入した宝くじを知人に販売したり、プレゼントをするというのがこちらの楽しみ方のようです。なので全部売ったならば自分は一銭も払わなくてもいいということ。もちろんその場合は当たった時に自分が獲得できるのはゼロですが。

もし売れなかったらどうするんだとなりますが、自分が被るしかありませんね。もちろん当たったら大金持ちですが。

そういう風にしてさまざまなクラブの宝くじを持っていることで当たる確率を上げていくというのがスタンダードです。ちなみに私はプレゼントや買ったりして4つのクラブの宝くじを今年はゲットしました。当たるといいですが。。。

しかしながら、なぜクラブがわざわざ売るんだろう?収入の一部になっているのか?と疑問に思って責任者の人に聞いてみることに。するとこのように答えてくれました。

「俺たちクラブにはなんの儲けもないよ、ただ夢を勝ってるだけなのさ。もし当たったらみんなで日本に試合をしに行きたいね!!」となんとも面白いですよね。

しかしよく考えてみたらクラブもうまいことやっています。当たればみんなハッピーだし、もし当たらなくても全て在庫を売っているので自分達が損をすることはないという仕組みですね。まぁもし在庫を抱えたら最悪ではありますが、そんな経営が傾くほどの額ではありません。

ちなみに大人になってこちらにサッカーで挑戦しに来た場合、チームによっては大人の選手にも当然買うように求めてきますので、もし知り合いがいなくて(当然1年目はいないでしょう)売り捌けないという場合はクラブに言えば大体は買い取ってくれます。

独特な発表会

12月22日の当選発表の前日から街は少しザワザワし始めます。なんせ、翌日は発表。運が良ければ億万長者ですからね、そりゃそわそわします。テレビでも発表会場のセットアップの様子などが伝えられ、いよいよ感を演出してくるんですね。

そして当日、朝から晩まで抽選の特番で持ちきりです。なぜそんな長時間?と思いますよね?日本だったら一瞬で決まってしまいますが、こちらは独特の抽選方法が採られています。

それが、2つのカゴの中に番号が書かれているボールが入れられます。その1つは何等かが書かれているもの、そしてもう一つは当選番号を決めるための数字の書かれたボールです。

1つボールが出るたびに少年少女たちが歌を歌うかのような独特のリズムで数字を読み上げます。そしてそのたびに拍手が起こるというなんとも言えない雰囲気の盛り上がりを見せます。そんなことをしているとかなりの時間がかかるというわけですね。

また、いつ何等が出てくるかわからないため、みんなドキドキ感が増して今か今かと待ち侘びるということです。なかなか考えられたシステムですね。

当たったら山分けシステム

今年の1等はなんと400万ユーロ、日本円で約52千万円

これは夢があると思い知人に「これさ、もし当たったら400万ユーロもらえるの?」と聞くと「いや、山分けだよ」とスラっと答えられました。

よく考えればそうですよね、これを1人の人間が全てもらえるということではありません。なぜならば最初に書いた通り、同じ番号を持っている人がいるからです。つまり1等の当選金額をこれを同じ番号の人たちで山分けになるということです

えー独り占めしたいなと思うかもしれませんが、この山分けシステムが実は魅力的だと言われているんです。なぜかというと、それだけ還元率が、つまり賭けた分に対して返ってくるパーセンテージが高くなるということです。

また、前述したようにみんなで買い合ったり、同じクラブ内で同じ番号を持っているため、当たったら自分の周りの人みんなが一緒にハッピーになれるという、個人戦ではなく団体戦の宝くじというところも人気を博している理由です

なんだかこのシステムいいですよね、自分だけ幸せにというのではなく、仲間みんなで幸せになろうよという感じがしますよね。

そのため、同じクラブ内の人たちとはよく「当たったらどうしよっか、ボール買い替えられるな」なんてワイワイと話をみんなでできるというわけです。そんな話ができるというのもこの宝くじの特徴です。

ちなみに私は今回ハズレで当たってません。。。

今回はスペインの年末クリスマス宝くじについて紹介しました。スペインに年末に旅行や留学で来る際にはこんな宝くじ文化がスペインにもあるというのも覚えておいてください。夢を掴めるかもしれませんよ。

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