文化の違い

スペイン・バスクの駄菓子屋さん

私が小さかった頃、お菓子を買い近所の駄菓子屋さんに100円玉を握りしめてよく行ったことを思い出します。そこに広がるお菓子の数々に目を奪われながら、100円でどれだけ何を買おうかよく考えていたのも懐かしい。

今では駄菓子屋さんは数が減り、その代わりにコンビニが日本では駄菓子屋さんの代わりと化している傾向がありますよね。

さてスペインバスクではどうかというと、コンビニは1店舗もなく、では子どもたちはどこでおやつを買うのかというと、近所にある駄菓子屋さんとなるわけです。この近代化された世の中でも駄菓子屋さんがあるというのは素敵です。

今回はその駄菓子屋さんの様子をレポートしたいと思います。

計り売りのグミ

まず駄菓子屋さんの見つけ方ですが、なんてことはありません。道を歩いていれば出会えます。お店の前にガチャガチャが置いてあったり、アイスクリームの看板、またショーウィンドーにお菓子が掲げられていたらそこは間違いなく駄菓子屋さんですので入ってみてください。

駄菓子屋さんに入るとまず目につくのは小さな透明のプラスチックケースが段になっている様子。その中にお菓子らしきものが入っています。

何が入っているかというと、グミです。その種類がすごい。100種類程度が並べられているのです。100種類ですよ!?そんなにグミを一度に見たことは私の人生ではありませんでした。

どんなグミがあるかというと、日本でも有名なハリボのグミや、見たこともないような細長い筒状のクネクネ曲がるグミ、平べったいそして何かつぶつぶがついているグミ、これは絶対体に悪いだろというような色をしているグミなどなど、とにかく豊富。

写真のお店は小さい駄菓子屋さんですが、それでも100種類近くあるのですから、これが大きな駄菓子屋さんとなると計り知れない量のグミを見ることになります。

それくらいこちらの子ども達はグミが大好きです。歩きながらよく食べている姿を目にします。

買い方は簡単。近くに袋があり、その袋の中に種類をぐちゃぐちゃでOKなので入れるだけ。計り売りになっており、お会計の時に何グラムでいくらかというのを教えてくれます。おそらくどの種類も同じ値段なのでしょう。

私も買って食べたことがありますが、こちらのグミと日本のグミはかなり違いがあります。正直いうと、日本のグミの方が美味しく、こちらのは不味い。しかし、これは私の感想で、グミ好きの日本人の友達に言わせるととても美味しいとのこと。兎にも角にも一度ぜひ買ってみてください。

子どもたちの命とも言えるスナック菓子

これは万国共通なのでしょうか、いや、こちらは異常なのかもしれませんがスナック菓子愛が非常に強い国です。

先日も買い物にスーパーに行くと、こんな光景が。親子で買い物に来ていた娘さんが「お母さん、ポテトチップス買わなきゃ」と。お母さんは「ああ、そうだね、買っといて」と行って娘さんはカゴに4つものポテチの袋を放り込む。いやいや、買いすぎでしょと思わず突っ込みたくなりました。

普段からスナック菓子を食べる文化のある国で、サッカーの試合を見ながらスナック菓子を食べたり、道で歩きながらなどスナック菓子の袋を片手にしている人は多くいます。

そんな彼らにとってやはり駄菓子屋にスナック菓子を求めて買いに来るというのは1つの文化となっているのでしょう。それに答えるかの如く、駄菓子屋さんも品揃え豊富なスナック菓子を用意しています。

そんなスナック菓子の中でも私がお勧めするものが1つあります。ポテトチップスなのですが、LaysCampecsinas味。campesinasというのは農民とか農村という意味なのですが、要するに野菜味ということでしょう。

これを食べた時、なんだか懐かしい感覚を覚えました。どこかで食べたことがあるようで、けれども違う。そう、日本のコンソメパンチ味に似ているけれども少し違うという感じです。

本当に美味しくて食べ始めると止まりません。ジャンキーにこれとコカコーラ、また赤ワインなんかも意外と合います。(邪道な組み合わせですが)

他にも生ハム味のものや、日本では見たことのないようなスナックなど様々ありますので、ぜひとも試してみてください。

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大人のためのお酒も完備

駄菓子屋さんといえばやはりジュースが売っている、それは当然のことでしょう。

コカコーラ、ファンタ、アクエリアスといった日本でもお馴染みのジュース達、そしてその他にも日本では聞きなれない名前のものがあります。

その名も「KAS」(カス)

これは微炭酸のジュースで言うなればファンタのようなもの。定番のオレンジ味、そしてさっぱりした私の好きなレモン味、謎のビター味というものもあります。ビター味を飲んだことありますが、なんとも不思議な、例えにくい味ですが美味しいです。ぜひお試しあれ。

駄菓子屋さんにはジュースだけでなく、ビールなどお酒も販売されています。

これが便利なんです。スーパーにわざわざビールを買いに行くのは面倒だし、スーパーには基本的に冷えているビールは売られていません。棚に並べられて常温で売られています。

しかし、駄菓子屋さんはありがたいことに冷やして売られているのです。その分少しだけ割高なのですが、日本の缶ビールと比べると雲泥の差があるほどの安さです。

また、夏のシーズンには氷も売られています。そしてこの氷が若者に大人気。なぜならば夏と言えばこちらはフェスティバルが毎日のようにどこかで繰り広げられています。そこに持っていくもの、赤ワイン、コーラ、そして氷。

これを合わせて出来上がるのが「カリモチョ」と呼ばれるバスク発祥の飲み物です。安くなおかつみんなで大量に飲めるという、そして美味しいから大人気というわけです。この駄菓子屋さんは大体22:00~23:00くらいまで開いているところがあるので、若者が利用するということです。

駄菓子屋なのにパンが売っている

ここまでで日本の駄菓子屋さんとはだいぶん違う部分があるぞ、と思っていただけたかと思いますが、さらに違う点はあります。

それが、なんと駄菓子屋さんなのにパンが売られているのです。

というのも実はこれは不思議なことではなく、日本の駄菓子屋さんでもお米屋さんが駄菓子屋さんをやっているというところが結構ありますよね?

そのような形で、パン屋さんが駄菓子屋さんをやっている、また駄菓子屋さんだけど、こちらでは生活の必需品というか、主食であるパンを販売しているというのは至って自然であるということです。

もちろんですが、純粋なパン屋さんはあります。この駄菓子パン屋さんはそういったパン屋さんからパンを仕入れて販売している、小売店的な役割を担っているということですね。

パンと言っても駄菓子屋さんのパンは菓子パンではなく、バケットのみ。こちらの人々はバケット=パンですのでそれだけを置いています。

けどそんなのパン屋さんで買えばいいじゃんと思いますよね?そりゃそうです、パン屋があるならパン屋で買えばいいんですから。

しかし、これも氷と同じ理由で、パン屋さんはそんなに遅くまでやっていなかったり、売り切れてたりすることがあります。そんな時に駄菓子屋さんで売っているパンを買うというわけですね。

今回は日本とは違うスペインの駄菓子屋さんについて紹介しました。この駄菓子屋さん文化は現地に欠かすことのできないものの一つです。紹介したもの以外にも新聞が売っていたりとお店によっても特徴があります。

また、看板娘ならぬ店番のおばあさんと話をしたりと地域の方とのコミュニケーションのような場所にもなっており、なんだかコンビニができる以前の日本の駄菓子屋さんのように子どもたちが集まる光景はいいものです。

ぜひこちらにいらっしゃった際にはそんな駄菓子屋さんに訪れてみてください。何か面白いものが見つかるかもしれませんよ。

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