スペインで困ること 文化の違い

あるある日本とスペインバスクの価値観の違い 第二弾

「郷にいれば郷に従え」という言葉がありますが、違う文化の土地に行くとその文化になれるのに苦労するというのは良くあるかと思います。日本国内でも関東と関西などでも文化の違いはあり、その違いに戸惑うこともあるかと思います。

それが海外となると文化どころかそもそも言葉も違えば人種も違えば全てが違いますよね。だからこそ色々なことをお互いに学ぶことができるのですが、今回の記事は日本とスペインバスクの文化、価値観の違い第二弾として普段の生活の目線で感じたことを書いていきたいと思います。

第一弾はこちら https://spain-guide.site/2021/06/06/kachikan-1/

パーソナルスペースへの侵入

みなさんパーソナルスペースという言葉は聞いたことあるでしょうか?おそらくある方が多いと思いますが、これは他人に近づかれると不快に感じる空間のことで、いわば自分のテリトリーのようなものです。

文化や個人によって差があるものですが、この距離が広いと対人との距離があると言われています。例えば見ず知らずの他人であれば2mくらいは離れるもの、友人であれば1mくらいなどとある程度の指標があるようです。

スペインに来て感じた違いは、そのパーソナルスペースにこちらの人はガンガン侵入してくる。お構いなしです。

例えばこんな感じです。サッカーのコーチ同士が話をしていると、普通日本であれば1mくらい離れていますよね?親しい人といえば親しいですから。こちらでは肩と肩がくっつき合います。そのくらいの距離感で話をするというのが普通なんです。

また、電車やバスに乗っている時のこと。他の席が空いているのに、隣に座ってくる。これは本当に普通にしてきます。「そっち空いてるじゃん」と何度言おうと思ったか。けどそれもこちらの人はお構いなしです。

これらには最初ちょっと「嫌だな」と思っちゃいました。そりゃそうです、日本ではそんなにパーソナルスペースに土足で入り込んできませんから。これは文化の違いで、ボディータッチ、ハグ、キスなどもこちらでは普通ですし、逆にそうでなく距離を取ってしまったら「え、なんだ?こいつえらい恥ずかしがり屋なのか他人行儀だな」となってしまいます。

もう今では私も慣れてしまい、日本に帰った時にパーソナルスペースに入りすぎてしまって困るくらいですが、こちらに来た際には踏み込まれる覚悟をしておいてください。

俺が奢るぜスタイル

「お会計は割り勘でお願いします」友達と食事に行くときのお会計は大体こうではないでしょうか?親しい友人同士であっても大体割り勘でお勘定をするというのが日本の文化のようなものですよね。もちろん恋人に対しては奢ったりするというのはよくあるかもしれませんが。

このお会計の文化。こちらはすごく面白いんです。

こちらにきて間もないとある日、友人とバルにお酒を飲みに行った日のこと。まぁまぁ飲んでさぁ帰ろうという時間になり、ではお会計を頼もうという話になった時に友人が「もう済ましといたよ」と。「いくら?」と聞くと「ダーッ、そんなんいいんだよ」と言って奢ってくれました。

日本人感覚だったのでなんだか申し訳ないなと思いながらありがたく奢ってもらうことに。

こういうことはしょっちゅうあります。カフェに行った時のこと、私が教えている選手のお父さんが偶然そこに。「おー久しぶりじゃないか、元気か?何飲むんだ?ビールか?注文しなよ」とそのまま奢ってくれました。これは普通です。

さらに珍しいパターンもあります。とある日、これもカフェに入ってコーヒーを注文しようとしていた時のこと「あの、カード使えますか?」と聞くと、ここは使えないんだとの返事が。仕方ないと思って帰ろうとしたところ、見ず知らずの人が「おい、何が飲みたいんだ?注文しなよ、なんか食べたいものもあるならついでに頼んじゃいな」となんと奢ってくれました。これはレアケースですが、そんなこともあったりします。

なぜこんなに俺が奢るぜ文化があるのか、それが「かっこいい」からです。例えば自分がセッティングした食事会で奢る、誘ったから奢る、そんないろんなパターンもありますが、奢ることでみんなに喜んでもらうそいういう漢気を見せる、強さを見せるというのがこちらでは美学なんですね。

私もたまにですが、奢ります。奢ってもらったら次は奢る、これも一つの慣習です。

素直じゃない。ごめんを言わない

「悪いことをしたら、もしくは自分が悪いなと思ったら謝りなさい」こうやって日本では親から、また学校の先生から教えられて育ってきた我々は謝るということに抵抗がありませんよね。なんなら悪くないのに謝っちゃうくらいです。「ごめんなさい」と言われて思わずこちらも「ごめんなさい」なんて言っちゃってることもあります。

この謝罪に対する価値観は180度違います。なぜならこっちは謝らない。悪いことをしても、そして明らかに非があるのに謝らない。

例えば私のチームの選手が練習に遅刻してきた時のこと。到着するや否や当然かの如く練習に入ろうとする。「おいおい、何かいうことはないのかい?」というと「いや、電車が遅れてたから仕方ないんだ(当然嘘の言い訳)」と言って謝ろうともしない。

これは普通なんです。

車に乗っていた時のこと、前の車が方向転換してはいけないところで転換しようとしてぶつかりそうになり、クラクションを鳴らすと、なんとそのルールを犯している車の運転手の方が怒る始末。

つまりこちらは、簡単には謝らないのです。なぜなら謝る=負けみたいな感覚があるらしく、負けを認めることに抵抗があるからです。そのため私は悪くないんだということを必死にアピールするために言い訳をするということです。

けれども、彼らの中でも悪いことをしたなという実感はあるらしく、目が泳いでいるんですね。本当に非がない時はこちらをまっすぐ見てきますが、非がある時は泳ぎまくる、これもわかりやすいです。

日本人感覚でくるとイライラしてしまいますので、ここは大きな心で、そういうものかと受け入れるのがベストです。

道を譲るもんですか

最後に紹介するのは、こちらも驚きの違い。幅3m程の歩道を友人5人で歩く時、みなさんはどうしますか?人通りはある程度ある道です。

そうですよね、2列になったり、誰もいなかったら5人並んだりすることもあるでしょう。それがジャパニーズスタイルです。

スペインスタイルは違います。5人常に横並びです。人が来ようが来まいが関係ありません。するとどうなるかわかりますよね、前から人が来たらぶつかります。

数的不利なのでまぁ1人の私が避けるか、苦しいながらも理解はできます。

しかし、これは相手が5人の時だけではありません。1人でも同じです。私が歩いている、それと同じレーン上にこちらに歩いてくる人がいる。けれどもその人は横に避けようとしない、なので私が道を譲ることになりますが、これは納得できない。日本なら二人とも道を譲り合って「あっ」みたいに同じ方向に避けちゃうなんてこともありますよね。

私はこの価値観の違いに結構最初のうちは腹を立てていました。なぜならば私が歩くその先に歩いてくる人、けれども私は避けて彼らは避けない。なぜ?と思ってしまいますよね?

そこで私は実験をしてみました、果たしてどこまで我慢したら相手は避けてくれるのだろう、それか避けないのか?

ということで私が歩いている時に対面から来る人に対して避けずに歩いてみようと。5m、3m、2m。まだ相手は避けません。私も避けません。1m。相手は少しこれはぶつかるのではないかという警戒。そして0m。ぶつかる笑。

当然相手はごめんは言いません。私も言いません。そのままその場は終わっていきました。

検証の結果、相手は避けてくれませんので、トラブルを避けるためにもこちらが避けましょう。

いかがでしたか?さまざまな価値観の違いがありますが、今回の違いからわかるようにこちらの人々はよりパーソナリティが強いとも言えますね。最初は戸惑いがあるかもしれませんが、そういうものかと、文化と違いを受け入れて旅行や留学を楽しんでください。

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