1年以上の生活

長かったスペイン非常事態宣言の終了

59日、スペインではある大きな出来事がありました。それはコロナによる非常事態宣言の解除です。日本は今地域によっては宣言の真っ最中ですが、スペインはそれが解除されたという感じです。

「なんだ、それだけのことかよ」と思うかもしれませんが、それだけのことではないんです。なんと半年間に及ぶ非常事態宣言が解除されたのですからこれはもう、一大ニュース、事件です。

元々59日に解除する予定で出されていたので、みんな覚悟した上で非常事態宣言中を過ごしていたわけですが、流石にいざ解除されるとなると、いろんな思いが交錯するものです。

今回はそんな半年ぶりの解除による影響を色々紹介していきます。

解除されるとどうなるの?

まずこの疑問が湧きますよね?解除されたらどうなるのか?実際現地に住んでいる私もそこは一番気になるところでした。

ちなみに今まであった大きな制限は移動制限、外出時間制限、レストラン営業制限の3つです。それぞれ簡単に振り返りながら、宣言の解除でどうなったのか、紹介していきます。

移動の制限

州を跨いでの移動は禁止。また長い間県を跨ぐのも禁止であったり、感染者の多いレッドゾーンに入るとその市から出るのも禁止(もちろん許可証があればOK)という厳しいものでした。それに違反したら罰金を払わないといけませんでした。

それが今回の制限の解除で、なんと移動自由です。スペイン全土基本的に移動制限なく往来できます。いきなりすぎますよね?「もう解除したからいいよー」という感じです。

今までの必要だった許可書も当然不要。今はまだそれほど移動を他州までする必要のある人は少ないですが、ビジネスや観光などいろんな経済がこれで回り出すでしょう。帰省するらできなかった人もいっぱいいるので、これでみんな実家に帰ったり家族との時間を過ごせるようにもなるでしょう。

私としては今までサッカーのトレーニングにレッドゾーンだからいけないとか色々あったのですが、その心配をしなくてよくなったのは非常にありがたいです。そして警察にビクビクせずに移動できるというのも心の安堵につながります。正当な理由で移動してたら問題ないのですが、それでも警察というものの存在は気になるもんですからね。実際一度止められました。もちろん正当な理由を持っていたので通してくれましたが。

外出時間の制限

日本ではステイホームなどと言われていますが、こちらではステイホーム強制バージョンでした。バスク州では夜の10時から朝の6時までの外出を禁止する、違反したら罰金という厳しさで、仕事の人以外は本当に外出しておらず、異様な世界が広がっていました。

日本だったらまぁ夜の10時は家にいるかなという感じかもしれませんが、こちらでは10時なんてまだ家にいません。今から友達と遊びに行くんだという若者、ちょうど外食の真っ最中、バルで一杯引っ掛けるというのがこちらの文化であり、そうして人生を皆楽しんでいます。なので、この時間の制限はそれらを奪ってしまう非常に厳しい措置でした。

今回の非常事態制限解除で、なんとこれも解除です。これは大きい。半年間も10時には帰らなければいけないことを続けていると、それに慣れてしまうものですが、やはり10時はあまりにも早い。そのために友達と食事を楽しんだり、サッカーのトレーニングも短くなったりとちょっと息が詰まる生活を多くの人が過ごしていました。

それがなんと解除ですから、解除当日の夜12時には街の至る所で花火が上がっていました。もうすぐに外出しちゃってるんですね。

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私も早速次の日は10時を過ぎても外にいましたが、みんな待って ましたとばかりに外出しています。私も待ってましたという感じですが、それよりもサッカーの練習時間が十分に確保してできるようになるのでそれが何より嬉しいです。

レストランやバルの営業時間の制限

レストランやバルのオープンは夜の20:00まで。つまり夜は営業するなよというメッセージでした。なぜらならばこちらのディナーは20:00からスタートだからです。つまりレストランやバルからしたら「おいおい、俺たちに飢え死にしろというのか?」と実際にそう言う経営者の人もいました。なおかつろくに支援金も出ないというのですから営業させろというデモが一時期起きたのも記憶に新しいです。さらに、レッドゾーンに入ると営業自体ができないということもありました。

もちろんその制限も原則解除です。今まで苦しんでいた飲食関係の方々にとっては朗報です。これで昼食だけでなくディナーも外で楽しめるようになるというのはこちらの文化としては大切なことです。ただ、営業時間に関しては州によっては制限がつけられています。

私も早速夜に外食。まず予約を取るのが大変、なぜならみんな考えることは同じだからです。実際食事をしたのですが、やはり久しぶりに友人たちと夕食を楽しむというのは格別です。ようやく少し以前のような日常が戻ってきたという感じでした。

バスク州の制限

制限は解除されたものの、州によってはいまだに感染者数が多い地域も当然あります。私の住んでいるバスク州もその多い地域の一つで、そのためバスク州政府は上記の制限の解除をしないように州の裁判所に申請していたのです。法に照らし合わせてOKかダメかを確かめるためです。

その結果、移動や時間の制限は人権的に侵害に値するということで、制限できないということが決まりました。

つまり、バスクもそのほかの州と同じく制限の解除です。

しかし、飲食業に関しては営業を夜の10時までにする、人数も4人にするという制限が加えられています。そこはどうやら政府がコントロールできるようで、そのように制限がなされています。

制限がほとんどなくなったのですが、誰が考えてもわかる通りリスキーです。そこでバスク政府は制限ではなく、要請を出しています

移動時間は11時までにしてね、基本的に自分の都市にいてね、4人以上で集まらないでねといった制限中とほぼほぼ同じ内容です。

もちろんですが、そんな要請に従う国民性ではありません。しかも半年間も制限されてたんですから尚更ですよね。案の定街は人で溢れていますし、レストラン、またバルも人で溢れかえっています。

これからのリスク

考えるまでもないのですが、リスクしかないです。まだ終息していないのに、全ての制限解除ですから確実にまた増えていくというのは想像に難くないですよね。

しかもお祭り好きですぐに集まって騒いでお酒を飲むこの文化で育った人たちが、自ら今は自粛しようなんてことになるはずがありません。

その結果また感染者数が爆発的に増えて制限が強制化されるという同じことの繰り返しになるだろうなと予想していますが、その予想が外れることを願うばかりです。

そんなリスクはあるのですが、ワクチンの接種がどんどん進んでいるというのは唯一の救いかもしれません。今はすでに約600万人の人々が2回のワクチンを打ち終わっている状態で総人口が4500万人くらいですので13%近くまで接種が進んでいるということです。1回だけの接種であれば1000万人を超えていますからこれからどんどん進んでいくでしょう。ちなみに日本は2回接種完了が100万人で人口比0.%

とはいえ皆が打ち終わるにまだまだ時間がかかるので、結局は感染者数が増加していくであろうと思いますが、無事終息することを願うばかりです。

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