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スペイン・バスク州広がるロックダウンと新たなコロナ対策

スペインではコロナの新規感染者数が1日4万2千人程度と、日々止まることを知らず増えています。そしてそれを押さえ込もうと各州の政府も必死に取り組んでいるところですが、その締め付けはかなり厳しいものとなってきています。

この増加による締め付けが生活や経済、そしてサッカーにも様々な影響を与えており、住民達は耐えながらも、時には不満を爆発させています。

今回は新たに発令された制限やサッカーの現場のリアルな現状をお伝えしていきます。

ロックダウンが止まらない

「今回新たにロックダウンされる市は〇〇と〇〇です」

このようなロックダウンに関するニュースが毎日のように流れ、バスク州の至る所でロックダウンが行われています。

日本ではいまだロックダウンは行われていませんが、こちらでは徐々に普通のことになりつつあります。恐ろしいものです。

ロックダウンは国や州、県レベルでもありますが、今では市単位でも行っています。人口10万人あたり500人の感染者が、2週間以内の平均で達したらロックダウン確定というルールです。この規定はかなり厳しく、すぐにロックダウンになってしまいます。それくらい今は感染者が多いということでもありますが、ロックダウンされると様々な制限が当然ですが待ち受けています。

そのロックダウンの有無は、毎週火曜日と木曜日に発表される感染者数のロックダウン指標でわかります。地図に書かれている地域が赤色になったらアウト、ロックダウン確定です。

引用元:https://www.deia.eus/actualidad/sociedad/2021/01/22/pandemia-pueblos-27-grandes-municipios/1093887.html

そのルールに則って、先週からビルバオがロックダウンされてしまいました。

ロックダウンされるとどうなるかというと、まずは当然ですが、その市への出入りが禁止されます。しかし、通学や仕事などで許可証があれば問題ありません。

学校はどうなるの?またオンラインでやるのか?ということもささやかれていましたが、学校は通常通り行われます。もし学校まで止めてしまったら子ども達の学習の権利侵害でデモが起きてしまいますからね。

では何がダメになったのかというと、バルやレストランの休業です。キツイですよね、ただでさえ20時までの営業時間制限だったのに、ロックダウンされるとお店を閉めなければいけない。

先日行きつけのバルの店長と話をしていると、なんと政府からの経済的な支援がないということ。これには驚きで、日本だったら数万円の支援があるのにも関わらず、こちらはあるあると言われているようですが実際にはまだないというのですから、もう店をたたむかというところまで追い詰められているようです。

そのほかにもアマチュアのイベントの中止など、仕事と学業以外の活動はストップです。

都市間の移動の制限と集う人数の制限

先週バスク州政府が決めた大きな決断、それが移動の制限です。昨年の11月にも移動の制限をしましたが、今回はその移動制限がさらに厳しくなっています。以前は市を跨いでの移動は隣の市であればOKという、それでも厳しい制限でした。

しかし、今回は隣の市からの移動もダメと、ほぼロックダウンに近い状態になっています。仕事と学校に行くために市を跨ぐ移動は許可証が必要です。

そしてもう一つ、ミーティングや食事などで集まっていい人数の制限が今までは6人だったのが4人へと変更されました。それは公共の場でもプライベートの場でも適応されます。もちろん家族は除外されますが、家の中で友達と5人以上でいることも許可されないということです。

感染が人の移動と接触によって起こることを最大限に押さえ込むために取っている制限ですが、これがなんと20日間も続けられると宣言されました。もちろん状況によって変わるという補足付きですが、それはより延びる可能性があるという意味でもあります。今までの傾向からすると約1ヶ月くらいしないと効果は出て来ないため、今回もそれくらい続きそうです。

16%を超える失業率

先ほどバルでの話を書きましたが、このコロナ禍で倒産や失業をしている人が多々います。日本も同様に失業者は増えているとは思いますが、おそらくそれ以上でしょう。元々失業率が高い上に、今まで仕事をしていた人が契約を切られるということが多発しています。

また、観光大国のスペインなので、ダメージを受けるのは飲食関係だけではなく、ホテルも同様です。ホテルはお客さんが来ないため店を閉めていても維持費などがかかり、赤字が膨らむばかり、それでいてあまり政府からの補助もなく今では身売りしているホテルが多発しています。

これが続けば、まだまだ先のことではありますが、いざ観光OKとなった時にホテルが外資の金持ち企業の手に渡っているため、スペインの資産というものがなくなっていってしまうというように言われています。

国全体として、既に経済は大ダメージを受けており、それにも関わらず大した補償もないというのですからこの先スペインという国がどうなっていくのか、心配です。

広がるワクチン摂取

スペインではワクチンの摂取を昨年末からすでに開始しており、高齢者や医療従事者から順番に打っています。

4つのステップに分けており、ステップ0は開発。ステップ1は高齢者、医療従事者で今はこのステップ1にいます。

ステップ2はその他の優先的グループで、その摂取は3月頃が予定されています。

そしてステップ3で一般向けの摂取が6月頃から始まる予定で動いています。

ですがどうやら抜け道もあるようで、既に一般の人でも打っている人もいます。(私のスペイン人の知り合いも打っていました。)どうやっているのかはわかりませんが、我先に主義のスペインでは起こりうることだと思っていましたが、やはりいいことではありませんね。

振り回されるサッカーの育成年代

「今年のサッカーはもう無茶苦茶だ」と毎度のようにグラウンドでは言われています。なぜかというと、トレーニング再開、中止が繰り返されているからです。

そして、今回もロックダウンで先週からビルバオ市内のチームの活動はストップ。私のチームもビルバオ市内のため当然活動できません。。。本当に辛い。

今年の年明けに一度政府からサッカーに関して規制の緩和が行われ、リーグ戦の再開が許可されたばかりでした。そして私のチームは1月末からリーグが再開するということで、準備を進めていた矢先のロックダウンによる中断。

もちろん他のカテゴリーやクラブも同様なのですが、長い中断機会を経てようやく待ちに待ったリーグが始まるというところでの中断は前回も同様だったので、2回このような形でストップされるというのは流石に選手達も指導者達もメンタル的なダメージが大きいです。

何よりかわいそうなのは少年サッカー年代の子ども達でしょう。なぜならば彼らはプレシーズンが始まってわずか2週間で練習が中断。その後ずっと練習ができない日々を過ごし、それに業を煮やした関係者達がデモ抗議を行ってまで再開を求めるというなんともサッカー大国だなと思わされる出来事まで起こりました。日本だったらそんなのあり得ないですよね。

そのプレッシャーもあって再開されたのですが、またしてもわずか2週間でロックダウン。サッカーのない生活に彼らは逆戻りしなければいけません。

そしてロックダウンしているところだけではなく、他のところでも新たな規制によって中止を余儀なくされたり、制限が加えられています。

具体的には4人グループまでしか練習できないということです。ボールポゼッションもできなければ、当然ミニゲームもできない。チームの練習とは言い難い人数です。

また、他の市からは移動できるのですが、当然ですがロックダウンしているところからは不可能。また、移動の際には許可証が必要です。

この状況下でトレーニングや試合が続けられるのはセミプロに位置するチームと、高校年代の上位リーグ、日本でいうプリンスリーグに所属しているチームだけです。ここは半仕事としてやっているということと、プロクラブの下部組織のエリート達が関わるリーグであるということもあって中断という判断はできないのでしょう。

今回のロックダウンや新たな規制がいつ解除されるかわからないですが、まだ暫く耐え続ける日々が続きそうです。

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