住むことに関する全般

スペインにはクリスマスが2回ある!?レジェスマゴスという特別な日

年末年始といえば、日本の子ども達にとっては楽しみが待っている時期ですね。

クリスマスがあって欲しいプレゼントがもらえ、更にお正月にはお年玉をもらえる、そして学校が休みで遊び放題、最高としか言いようがありません。(大人にとっては大変かもしれませんが)

さて、スペインの子どもたちはどうかというと、まずクリスマスは日本のそれよりも盛大に行います。お正月がクリスマスみたいなもので、世の中も休みになり、プレゼントも盛大です。

家族、親戚等で集まり、30人規模でパーティーをするというのがスタンダードです。規模がすごいですよね。

お正月はどうかというと、文化的にも特にお祝いしません。新年のカウントダウンはしてワイワイ騒ぐものの、それだけで2日からはみんな普通に働いていますし、サッカーもあります。

お正月ないとか寂しいなと思うかもしれませんがし、スペインの子ども達にはもう1つ楽しみにしている日があるのです。

それが16です。

Dia de los Reyes Magos (ディア・デ・ロス・レジェス・マゴス)』

と呼ばれる日で、子ども達のための日なのです。

日本にはない文化ですね、聞いたことがない人も多いと思います。しかしこちらではその日も盛大に祝います。

今回はそのレジェスマゴスについて紹介していきたいと思います。

そもそも何の日なの?

「明日、何してるんだい?予定ないならうちにおいでよ」とこちらに滞在1年目の頃に、ホストファミリーが誘ってくれたことがありました。

明日って、16日か、サッカーもないし暇だしなぁ。と思い、お誘いも頂いたことだし「何もしてないよ、うん、是非お邪魔するよ」と返答し、翌日お家へ。

扉を入ると、なんだか大勢集まってパーティーが。

「え?どうしたんだい?なんでこんなに騒いでるの!?」と困惑していると、

「今日はレジェスマゴスだよ!」と言われたものの、なんのこっちゃとわからなさそうな表情をしていると詳しく説明してくれました。

そもそもなんの日か簡単にいうと、子ども達がいっぱいプレゼントをもらえる日です。子ども達からすると1年の中で最もワクワクの日です。クリスマス以上です。

実際に私もホストファミリーからプレゼントをもらいました。(もう子どもじゃないんだけど)

知っていたら私も何かしらプレゼント用意して行ったのに。と思いながら、そういう日があることを知りました。

三賢者の日

引用元:https://primicia.com.ve/wp-content/uploads/2020/01/reyes.jpg

もう少しきちんと説明すると、レジェスマゴスは「三賢者の日」と言い、その歴史は1800年まで遡るという昔からあるスペインの祭日なのです。

その三賢者というのは、キリストの生誕時にそれを拝んだと言われている東方の賢者で、その時にキリストに3つの贈り物をしたと伝えられています。

その贈り物は、黄金・乳香・没薬の3つと言われています。ん~黄金だけ欲しいという煩悩が出てしまう。

ちなみに三賢者の名前は、メルチョル、ガスパル、バルタサルというお名前。その3人がラクダにまたがってプレゼントを渡しにくるというのが三賢者の日と呼ばれるものなのです。

これはスペインの祭日なので、クリスマスよりも盛大に祝われる、年に一度のビックイベントです。

子ども達はウハウハ

この日を子ども達は待ちわびます。クリスマスよりも、この日なんだと。なぜかというと、プレゼントが3つももらえるから!!先述のキリストへの3つの賢者のプレゼントに因んで3つ子どもにプレゼントを渡すというのが風習なのです。(もちろん1つだけとかのお家もあるようですが)

子どもはいい子にしてなければプレゼントはもらえないと言われています。クリスマスみたいですよね。そして、いい子にしていれば、プレゼントがもらえ、していなければなんと炭の入ったプレゼントボックスが渡されるという、なんとも辛すぎる仕打ちが待っています。

実際にはそんなことはありませんが、そう言って子ども達に言い聞かせてるんですね。

しかし、3つもプレゼントを渡さないといけないなんて、誰が考えたんでしょう。親からすると大変すぎますよね。

ちなみに私のホストファミリーは3つ分を1つにまとめた!と言って子どもが一番欲しかったものだけをプレゼントしていました。まぁそうなりますよね。

ちなみにどうやって欲しいプレゼントを子ども達から聞き出すかというと、これがまたなるほどという仕掛けが。なんと、事前に三賢者にお手紙を出すのです。どういうお手紙かというと、「私は今年こんなにいい子にしてました、なのでこのプレゼントが欲しいです」というもの。自分のいいところアピールしてプレゼントゲットとは、なんて教育的じゃないんだと思いますが、これはこれでいい聞き出し方だなと感心します。

そして、その日はプレゼントだけでは終わりません。

夜になると大通りでパレードが行われるのです。

お祭り好きのこちらの人たちにとってはこれもまた楽しみの一つ。

誘われたので私もいってみることに。

すると通りには溢れんばかりの人、人、人。みんなこれを楽しみにしてたんですね。

「なんだあれは!?おっきな人形が、あ~あれが例のやつか!!」

そう、パレードでは三賢者を模した大きな人形が練り歩くのです。そして音楽やダンスとともに盛り上がっていきます。

そしてこのパレード、何より盛り上がるのは、「飴を投げる」という行事。日本の餅まきならぬ、飴まき。これをゲットするといいことがあるんだとかないんだとか。べらぼうでない量をまくので、1つはゲットできるのですが。

そんなパレードを楽しみながら、この日はみんな夜遅くまで遊び続けます。小学生年代の子ども達でさえ夜の11時くらいまで外にいるなんてのは普通。全然いい子じゃありませんよね。これには私も正直驚きました。親はバルに集まって友達と楽しむ、子どもはバルの外で友達と楽しむという構図です。

若者集団になると、夜の11時以降が本番みたいなもので、そこから朝まで飲んで騒いで楽しみます。

こういう光景を見るとこっちの人たちはパワフルだなぁと感心させられます。

もちろん今年は残念ながらコロナの影響でありませんが、毎年そのように16日をこちらの人たちは楽しんでいます。

ロスカを食べる

さて、このレジェスマゴスの日はもう一つ、やらなければいけないことがあるのです。それが、「ロスカを食べる」ということ。

ロスカって何?と思うでしょう。私も思いました。簡単にいうならば大きなリングパンみたいなものです。

それをみんなで切り分けて食べるんですね。私もホストファミリー宅でそれを食べることに。

「これ知ってるか、まぁ知らないだろうな。とりあえず食べてみな」

とファミリーに言われるがままに食べることに。

一口。んーまぁ美味しいとは言い難い、普通のパン、しかもパサパサしている。なんで好んで食べるんかな?と思って二口目。

ガリッと変な音が。そして口の中になんやらパンではない、何かが入っている。

恐る恐る出してみると。なんと、人形が入っているではないか!!

「何これ!?なんでこんなもの入ってるの!!」

と思わず叫ぶと、みんな笑って

「おめでとう!幸せになれるよ!」

と謎に祝福されました。

この人形はニーニョヘスス、つまり小さな神様と呼ばれる人形で、それが入っていた人はその年幸福になれるという言い伝えがあるらしい。

しかし、それが当たった人はみんなにご馳走しなければいけないという、謎すぎるルール。全然幸福じゃないじゃん。

パン自体は、ドライフルーツで飾られていて、見た目は非常に美味しそう。ホイップクリームと一緒に食べると美味しいですが、そのままだとパサパサとしたパンで特別な味もないため、お世辞にも美味しいとは言えるものではありませんでした。

どうせならもうちょっと美味しくしたらいいのに、と思いつつ、けどこれが文化ってものですね、目的は食べることではなく、その人形にあるのですから。

このようにスペインには16日を過ごします。ちなみに近年はクリスマスかレジェスマゴスのどちらかにだけプレゼントを渡すという家庭が増えているようです。まぁ経済的にもきついですもんね、両方プレゼントは。

なかなか年明けからこの時期に旅行に来るということはないかと思いますが、留学等で過ごす際にはこのイベントはぜひ抑えておいて欲しいと思います。

スペインサッカー留学の斡旋・サポート

関連記事