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続々始まる、スペイン・バスク育成年代のサッカー

「スペインのマドリードで非常事態宣言」というニュースが世界的にも話題になっているように、スペイン国内ではマドリードを中心としてコロナの感染者は増えています。

そんな中ではあるものの、サッカーの現場では徐々にスタート。いつまでもやらずにいてはずっと始められないし、そもそも国民性的にも我慢できない。

ということで、ウィズコロナの生活の一部としてもサッカーが街に戻ってきています。

今回は育成年代のサッカーの開始について現地の現状を詳しく紹介していきます。

まずは中学年代までがスタート

以前の記事で高校年代の上位リーグのトレーニングがスタートしたと書きましたが、ちょうど3週間前からはU14までの全てのカテゴリーでトレーニングの許可が出て開始。

前の記事はこちらhttps://spain-guide.site/2020/09/23/new-season/

私のチームもようやくトレーニングをスタートすることができ、自分自身第一監督としてのトレーニングデビュー!!

ようやく待ちに待った日が訪れ、自分自身一生忘れることのない一歩を刻ませていただいた。

そしてそれが、コロナ禍の中でのデビューというところにも忘れることのない要素はあるけれども。

さて、実際スタートしたはいいけれども、そこには様々なプロトコルがあり、上記記事で紹介した内容以外にもいろんな制限が。

当日グラウンドにいくと、通路や壁に矢印のシールが貼られている。

そのシールを辿っていくと、階段の方に繋がっている。

「なんだこの矢印は?登れということか??」と思いつつ、登ると観客席に。

そこはシマシマテープ仕切られている。

「なんだなんだ!?このテープは??」

と独り言を発しつつ、矢印に従って進むと、登ってきた場所とは反対側にある階段を下りるように繋がっている。

「降りるんかい」

1人で突っ込みつつ、降りると、最終的には入り口とは別の扉に到着。

まぁ大体想像はつきつつ、グラウンドの管理をしているスタッフに

私「これって、なんの矢印なの?」

スタッフ「あーこれね、選手の導線。この扉から入って、階段登って区切られた指定の場所で着替えて、逆の階段から降りてグラウンドに入るんだよ。くれぐれも逆走は禁止!」

と予想通りの回答。

なんのためにこんなことをするかというと、他のカテゴリーのチームと接触しないようにするためだとか。

それを避けるために導線を作って、入り口と出口も完全に分けている。

ロッカールームを使えないっていうのも結構彼らにとっては衝撃的なことで、今までの習慣をガラリと変えなければいけない。なんせ、観客席で着替えなければいけなんだから。

このプロトコルを破ろうものならば、クラブの幹部からどえらい叱られます。なぜならこのプロトコルでやるから練習が許可されているので、それを破ったら練習できなくなっちゃうから。

コロナと常に隣り合わせのトレーニング

さて、私の率いているチームもすでにスタートして3週間が経過。

日々トレーニングを考え、選手について考えながら過ごす中で、一番神経をすり減らされるのはやはり、コロナ。

2週間目、選手からこんな電話が。

選手「今熱があって、今日PCR検査受けてくるから練習行けない」

私「そうか、大丈夫か?しんどくないか?お大事にね、結果出たら教えてね」

と電話を切る。

しかし、私の頭の中はぐるぐると回る。

「やばいぞ、検査を受ける段階では練習はできるのか?できないのか?またチームのみんな検査受けないとダメか??」

など焦りに焦る。そしてまずはクラブのディレクターへ即電話。

私「チームから1PCR検査を受けることになったんだけど、この場合どうしたらいいの?」

ディレクター「落ち着け。結果が出るまでは練習普通に続けたらいいし、もしコロナ陽性だったら2週間チームの活動停止だ。そしてみんなPCR検査だ」

私「……承知いたしました」

なんと、2週間活動停止!?そんなに停止したらリーグ戦開幕直前までトレーニングできないじゃないか!?

と心の中で焦りつつ、彼のためにもチームのためにも陰性であることをひたすら祈る。

そして2日後

選手「結果が出たよ」

私「どうだった」

選手「陰性だった」

と、陰性だったため今回はセーフ。

しかし、コロナの脅威は収まることを知らない。

翌週、2人選手がPCR検査を受けることに。

こちらは少し熱があったり風邪の症状があればPCRを受けにいくケースが非常に多い。

1人はそれで受けに行ったが、もう1人は

両親が陽性。それでPCRを受けにいくことに

絶望的な心境になりながら祈って待つこと3日。

結果は陰性!!しかし、濃厚接触者が陽性だった場合、数日置いてもう一度受ける必要がある。今はその結果待ちの真っ最中です。

しかししかし、問題はまだまだ続く。

次は学校のクラスメイトから2人陽性が出たからPCRを受けることになり、陰性でも陽性でも1週間は外出禁止とのこと。。。

こんな中で現場では日々トレーニングをしています。これが現地のリアルです。

ちなみに今この時点で誰かが陽性になったものならば、開幕戦は試合できないことに。。。その場合は不戦敗になるのかどうか、その辺りの決まりは不明ですが、また分かり次第お伝えしてきます。

リーグ戦はどうなるのか?

今年は、コロナの影響で昨シーズン昇格はあったが降格はなく、各リーグのチーム数が増えたことと、またコロナの影響を最大限受けないようにするために試合数を減らすように設定されている。

そのため、リーグは8もしくは9チームの2ブロックに編成され、各ブロックでホーム&アウェーを戦う。9チームの場合だと16試合となる。

そして、各グループ上位4チーム同士が昇格を争い、下位5チーム同士が降格を争うという形式。しかし、この順位決定リーグでは、最初のブロックで戦ったチームとは対戦せず、他のブロックのチームとのみホーム&アウェーで戦うというルール。

このようなルールで今年は特別に開催することで試合数を通常よりも5試合程度は減らせるという算段。

ちなみに対戦相手と日程が発表されたのは、なんとリーグ開始から2週間前。

遅っ

と正直思ったけれども、この状況下で全てのカテゴリーをオーガナイズしなければいけなんだから運営者には感謝。

ということで我がチームもあと2週間で開幕。またその様子は今後紹介していきます。

ちびっ子達がグラウンドに戻ってきた

ここ1週間くらいの間に、ようやくU10~U13においてもトレーニングがスタート。けれどもこのグループはさらに厳しいプロトコルが敷かれている。

というのもそれ以上の年齢であれば物事の分別がつくので、勝手なことはしないけれども、この年代、特にU10だということを聞かないこともよくあるからです。

例えば、練習場に入る門の外には、こんな形で区切りがあり、トレーニング前にグループごとに集合して順番に入場。

さらに、グラウンドに入る際、出る際も順番。これが徹底されている。

そのグループの人間以外には絶対に接触させないぞという意志の現れかのように。

そしてこの年代では、当分の間、練習のみ。試合は禁止。これがいつまでかはわからないけれども、まだいつからリーグ戦が行われるかも曖昧なため、当分の間はできない。

こちらの子達にとってはリーグ戦を戦うために練習しているようなところがあるので、ボールを仲間と蹴ることができる楽しさが今はあるものの、試合がない状態でいつまで我慢できるのか(それは親も含め)。

しかし、やはりちびっ子達がグラウンドを掛け回る姿を見ると、

「あ、サッカーが戻ってきたな」

と心から感じる。純粋にサッカーが好きでボールを必死で追いかける姿はやはりいいなと。サッカーに関わる人々の原点のような感じがします。

このように、スペイン・バスクのサッカーは始まっており、来週にはさらに下のカテゴリーもスタートしていく予定で、ようやく全てのカテゴリーが戻ってきます。もちろん試合はありませんが、コロナ禍のなか、サッカーが日常に戻ってきました。

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