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スペイン・バスク州のサッカー新シーズンのコロナ対策のリアル

先週末からヨーロッパのプロリーグの今シーズンがスタート。もちろん無観客だから見には行けないけれども、またレベルの高いサッカーを画面越しでも見れるというのは嬉しいことですね。

プロが始まってるんだからアマチュアも始まってるでしょ、と考えたいところですが、

アマチュアはまだ始まっていない。

正しくいうと、プレシーズン(公式戦前のトレーニングや練習試合をする期間)が始まっているのはプロに近いリーグのみで、他のリーグは全く持って始まらず。。。

もう少し詳しくいうと、大人の4部リーグ、高校年代の州リーグ以上は2週間くらい前からプレシーズンに入っている。

私が今年監督を務めるチームは高校年代の県リーグに所属しているチームのため、まだプレシーズンは始まっておらず、悶々とする日々。

「来週会議があるからそこでおそらく決まってくるだろう」

という言葉をここ1ヶ月くらい聴き続けているつまり全然決まらない。

しかし、だがしかし、今度こそ本当だろうと、再来週くらいから始まる予感。

それに関しては始まったらまた書きます。

今回は、今プレシーズンに入っているチームはこのコロナ禍でどのような制限でトレーニングをしているのかなど、現地のリアルな情報をお伝えしていきます。

プレシーズンの開始はどのように決まるのか?

コロナ禍の中、しかもスペインは第二波の最中でまだそんなに収まっていない中、プレシーズンをスタートさせるというのはリスクがあることです。

では誰が許可を出してスタートしていいよと言ってくれるのかというと、そこにはいろんな段階が。

まずは国の保健局。そこがスポーツOKと決めてからスペインのサッカー協会が決めます。

その後各州の保健局とサッカー協会が協議をしながら再開の可否を決め、可能となれば次は県のサッカー協会へ降りてきます。そこから最終的には市の許可が下りればトレーニングが再開できるというシステムです。

そのため、市によっては5人以下であればOKだとか、いろんな条件で許可されて練習だけスタートしている地域もあります。

しかし、長いこれだけのステップを踏まないといけないので、なかなか物事は進みません。

しかも育成年代は未だにリーグ戦のグループや日程は決まっていません。ちなみに通常であれば8月末からプレシーズンはスタートしています。今年はいつになるのやら。。。

トレーニングのお手伝い

自分のチームのプレシーズンはまだ始まっておらず、何もすることがなく手持ち無沙汰でいると、クラブのディレクターから

「プレシーズンが始まるまでの間、他のチームのアシスタントでもするか?」

と天の声が。

迷わず即答で「Yes

ということで活動しているJuvenil AU19)のチームのお手伝いをすることに。

コロナの影響で約6ヶ月間スペインでの指導現場から離れていた自分にとって、ワクワクドキドキしながらグラウンドへ。

16:30からのトレーニングということで、15:45には練習場について、グラウンドの扉を入ろうとすると…

扉が閉まっている。

「ん?別の扉から行くか」とつぶやきながらもう一つの扉へ

しかし、閉まっている。

「もしかして、スペインあるあるのジョークの1つか?今日練習ないとか??」

と思いつつ、しばらく待つことに。

すると16:00にようやく扉がオープン。

管理人「おーどうした?まさか待ってたのか!?プロトコルで練習の30分前からしか開けないんだよ。ははは。」

そうだったの、それ前持って教えて欲しかった。。。

と思いつつ、いろいろルールがあるんだなと扉の中に。

入るとすぐに、これを突きつけられる。

そう、ピストルタイプの体温計。

これを全員に毎日しなければいけないんだから大変。

そして着替えるためにロッカールームに入ろうとすると

管理人「これを使いなさい」

自分「あーそうか、了解」

そう、もう世界中で当たり前となっているアルコール消毒。手を消毒してロッカールームへ。

そして着替えて選手を待っているとそこにも驚きが。

スペインは基本的にロッカールーム文化で着替えも練習後のシャワーもロッカールームを使用するのだが、ロッカーは荷物を置いて着替えるためだけに使うことができることに。

しかも1ロッカールームあたり6人と人数制限をして密にならないようにしている。

対策はそれだけでは終わらず、選手はロッカールームの出入りでは必ずアルコール消毒しないといけなく、しなかったら監督がどエライ叱られる。。。

トレーニング中の対策

そんな過程を経てようやくトレーニングができるわけですが、選手はマスクをつけずにもちろんプレーします。(マドリードでは選手はマスクをつけてやらなければいけないとか。地域によって違いがあるようです。)

私も準備を終えてさてグラウンドへ入ろうとすると、管理人からストップさせられました。

「マスク、コーチは着用してね」と。

なんと、マスクを付けたままコーチングをしろということか、選手が良くて、コーチがダメという理由がよくわからないけれどもそんな気持ちを心に閉まってマスクを付けてグラウンドへ。

まぁ想像に難くないけれども、声の通りが悪い、そして何より暑い。

それよりもピッチに立てる喜びの方が強いので、我慢していると、監督から

「人数の関係でプレーヤーとして入ってくれる?」

もちろん二つ返事でOKして、ONマスクでプレー。気温は35度。溶けてしまいそう。

あーしんどいな、倒れる、マスク外したいなと思っていると

「プレーするときは外していいよ」と。

それ先に言ってよ!!と心の中で叫びながら外してプレー。

トレーニングは進んでいき、練習の合間の給水タイム。

そこでもいつもとの違いが。

マイボトル制度が導入されているではないか。

今までならば水道で直接飲む、もしくは共有ボトルがいくつか用意されていたのに、流石にコロナ対策でそこはきちんとしているなと。なんだか日本の少年サッカーを思い出す光景。

練習後は

トレーニングが終了してからも、コロナ対策は続く。

まずは使ったボール、マーカー、コーンなどをアルコール消毒。スプレーで全て吹き付けていきます。なかなかの徹底具合。これを毎回しないといけない。

そして選手たちは、次のグループが来るのでそれまでに施設外へ出ないといけず、シャワーを浴びることもできない。これはこっちでは大きな変化で、トレーニング後=シャワーを浴びるのが習慣であるのに、コロナはそれすら変えてしまっています。

トレーニング後から出るまで大体15分くらい、しかしそれまでに施設外に出られない選手がちらほら。そうすると怒られるのは監督。クラブの責任者からかなり怒られる。

それにも理由があって、そのプロトコルを守らないと活動が停止になってしまうからで、しかも、次のチームが入る前にロッカーを消毒しないといけないのです。

その時間とかも考えるとちゃんと守ってもらわないと困るということなんですね。時間にルーズな国民性からしたら大変なことですけど。

トレーニングマッチもいろんな制限が

トレーニングマッチ1つするのも大変。

まずはバスク州のサッカー協会に試合をする旨を申告し、許可が下りれば実施できるというステップを踏まないといけない。もちろんそれはクラブのディレクターがやってくれるのだけども。

そして試合当日は、当然無観客。親ですらグラウンドに入ることはできず、柵の外から観戦。

ベンチはコーチングスタッフだけで、控え選手はプロと同じように観客席でソーシャルディスタンスをとって待機するという、本当に今までにはない光景が広がっています。

こんないろいろな苦労があるものの、トレーニングができたり試合ができることには感謝ですね。

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