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スペインの3部リーグ・セグンダBの魅力

スペインのプロリーグはリーガエスパニョーラを頂点にセグンダ、セグンダB、テルセーラと続きます。つまりセグンダBは日本のリーグで例えるならばJ3ということになりますね。

リーグ構造について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

https://spain-guide.site/2020/03/09/spainleaguekouzou/

日本にいればJ3の試合をわざわざ観に行ったり、テレビで見るということもありませんが、ビルバオでは多くの人が見に行き、スタンドが満員になるということも珍しくはありません。(小さい規模のスタンドですが)

今回は、スペインにサッカー選手として挑戦しに来るのであれば1つの目標到達地点であるセグンダB、指導者であれば是非観るべきこのリーグの魅力と所属するチームを紹介します。

セグンダBで繰り広げられるサッカー

セグンダBは上位リーグに昇格したいチーム、またこのリーグをキープしたいチームが年間38試合を戦い、凌ぎを削っています。

ここで繰り広げられるサッカーは、各チームのプレーコンセプトがより出てくると言えます。

ボールを保持して組み立てていくスタイルのチームはそれをベースに戦い、よりダイレクトなサッカーをするチームはFW目掛けてロングボールをどんどん蹴り込んでくるということです。

そして、対戦相手においてもサッカーを使い分けることができるというのはこのリーグの特徴とも言えます。

ダイレクトなサッカーをコンセプトとするチームでも、相手がプレスに来ていないのにロングを入れるのではなく、その場合は前進を試みるというようにです。

つまりよりモダンなサッカーをセグンダBでも見ることができるということです。

しかし、全体の傾向としてはダイレクトなサッカーが多いという印象はあります。なぜならば芝生の状態などがセグンダBでは予算の問題もあり良好とは言えず、必然的にショートパスサッカーがやりづらいからです。

そして、体のぶつかりが激しく、怪我をしてしまうのではないかと思わされるシーンが多々繰り広げられるというのもこのリーグの特徴であると言えます。

セグンダBを観戦する魅力

セグンダBはどうせJ3のようなレベルだろ?と思っていませんか?

私自身初めて見るまでは、別に3部リーグ出しなぁという感じでしたが、観戦してその考えが間違っていたことにすぐに気づきました。

なぜならば、レベルが純粋に高いからです。

これで3部ですか?という驚きを感じたことを今でも覚えています。では何のレベルが高いのか?戦術的というよりも、個人のレベルが高いのです。

例えばバルセロナBを想像してください。日本代表の若手ホープの阿部選手がセグンダBでプレーしているのです。セグンダBというのはそういったレベルです。

また、他のチームにおいても、バルセロナBやレアルBから移籍してきた選手、名だたるクラブからの移籍やリーガでのプレー経験を持つベテラン選手などがゴロゴロといるのです。

そしてそれらの選手のプレーを間近で見ることができるのです。これこそが魅力です。どれくらい近いかというと、タッチラインから1mの位置です(もちろんスタジアムにもよります)。

選手が座るベンチのすぐ近くから監督の指示を聞きながら試合を観戦するなんてこともできてしまいます。

プロの試合をピッチレベルで観ることができるというのは日本ではまずありませんね。

こんなにレベルの高い選手、サッカーを1mの距離から見ることができる、それだけで観戦する魅力があります。

上の写真が実際のグラウンドの写真です。私の横には監督が立って指示をしています。それくらいの近さです。

次はそんな魅力だらけのセグンダBに所属する、ビルバオ地域のチームを紹介します。

チーム紹介

ビルバオ地域でセグンダBに所属するチームは4チームあり、どのクラブも歴史と実績があります。

ビルバオ地域だけで4チームも見ることができるというのは非常に魅力的です。ここでは各クラブの特徴やスタジアムの情報を紹介します。

ビルバオ·アスレチック(Bilbao Athletic

ビルバオ·アスレチックは名前からも分かる通り、アスレチック·ビルバオのセカンドチームであり、U23の選手で構成されています。

優秀な選手はこちらに所属しながら、トップチームでもデビューしています。今シーズンではトップチームにもう上がりましたが、19歳のサンセット、またデビューをした同じく19歳のベンセンデール等といった選手がいます。

こういった若く、才能があり、将来はリーガエスパニョーラで活躍する可能性の高い選手のプレーを間近で見ることができます

ビルバオ·アスレチックの特徴は、どの相手に対してもボールを保持しながら前進していくことを試みるサッカーをする点です。

ただ、若い選手で構成されたチームのため、要所要所でボロが出てしまうところも経験がいかに大切であるかということを学ばせてくれます。

スタジアムは練習場でもあるレサマにあり、ホームの試合を見にいく時は時間があれば他のカテゴリーの試合もレサマで行っていますので覗いてみるのをお勧めします。

チケット:大人10€ 15185€ 14歳以下無料  購入はレサマ入り口のチケットセンターで購入

アクセス:エウスコトレン(Euskotren)レサマ駅(Lezama)下車、徒歩10分。白く大きなアーチが目印。

バラカルド

バラカルドは1915年に創設されたクラブで100年以上の歴史を持っています。

以前はセグンダ、セグンダBを行き来するようなチームでしたが、近年はセグンダBに在籍している期間が長く、上位に配置するもののなかなか昇格することができないという状態が続いています。(2019-20シーズンは中位に低迷)

このチームのプレースタイルは縦にダイレクトなプレーを第一優先とし、前線に待ち構える2トップが突破して得点を取るというやり方です。

2のフラットはこうプレーするんだよということを教えてくれるようなサッカーです。

日本の感覚からすると少し面白くないと感じてしまうかもしれませんが、2トップの関係性の作り方、守備の形成など多くのことを見て学べるチームです。

スタジアムはestadio nuevo Lasesarre(ラセサーレスタジアム)という名前でバラカルド市にあります。

チケット:ゴール裏15€ メインスタンド20€ バックスタンド18€

アクセス:メトロ バラカルド駅(balacardo)下車徒歩15

レイオア

レイオアは2014年にセグンダBへ初昇格し、それ以来このリーグで生き残っています。毎年降格圏内に入るメンタル的にも厳しい戦いを強いられていますが、それでも降格しないのは力がある証拠です。

彼らのプレースタイルは、ボールを保持スタイルです。しかしゆっくりと後ろからというよりはサイドへとつけてそこで優位性を作り出し攻撃の起点にしていくというやり方です。

順位的に基本格上相手になるわけですが、守備をしっかりと固めつつ、ボールを握ったらビビることなくそのようにサッカーを展開していく姿は、決して下位チームはボール保持を放棄する戦い方をする必要はないということを体現してくれています。

スタジアムは下部組織の練習場も併設しているSarriena(サリエナ)という名前でレイオア市にあります。

チケット:10€

アクセス:メトロ レイオア駅(Leioa)下車 徒歩30分もしくはバス(Bizkaibus A2161)Sarriena下車。

アレナス

引用元:https://static2.elcorreo.com/www/multimedia/201909/23/media/cortadas/fadura-kjL-U902227112620RE-624×385@El%20Correo.jpg

アレナスはリーガエスパニョーラ創設時のオリジナル10チームのうちの1つです。そして創始者はアレナスの当時の会長でした。

また、コバ·デル·レイ(日本でいう天皇杯)の優勝経験もあり、スペインでも重要な存在であるクラブです。

しかし、現在はセグンダBに所属しており、その中でも近年は降格圏に入りながらギリギリ残っているという状態が続いています。

プレースタイルはサイドからスピードのある攻撃を仕掛けていくというやり方で、相手を自陣に引き込みながらサイドのスペースを突いていきます。

ネームバリューがあり予算も下位ではあるものの持っているので、比較的良い選手が集まっているというのもこのクラブの特徴で、個人のプレーを見るのも勉強になります。

スタジアムはfadura(ファドウーラ)というゲチョ市にあるスポーツセンター内にあります。

チケット:15€

アクセス:メトロ アイボア(Aiboa)駅 徒歩15分

まとめ

セグンダBに所属するチームは上位から下位まで接戦になることが多く、スタイルの違いはあれど大きな力の差はありません。なのでどのチームを見ても学びがあるというのが魅力の1つでもあります。

サッカーで挑戦する人は、このレベルに達するのは至難の技ですが、基準を知るという意味でもぜひ観てみてください。

また指導者の方々は学びのチャンスが転がっていますので、バスクに来た際にはトップリーグだけでなくセグンダBを観ることをお勧めします。

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