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スペインビルバオのコロナウイルスによる影響のリアル その3

スペインで非常事態宣言が出されたのは3月14日。その後期間は延長され続け、5月9日に解除される予定でしたが、さらに5月末まで延長されました。

長い戦いがいまだに続いているというのがスペインの現状です。日本でも5月末までということで同じく辛い日常を過ごしていらっしゃることかと思います。

そんなスペインですが、長い長いトンネルにも少しですが出口が見え始めてきました。

それは、新規感染者数や死亡者数の減少に伴って、段階的に制限が解除されてきているからです。

解除の段階はフェーズ0からフェーズ3までの4段階に分けて徐々に規制を緩めていくという方針が示されています。

今回はスペインの多くの地域でフェーズ1まで移行しておりますのでその現状、またサッカー界の様子も報告していきます。

久々の外出 フェーズ0

「今週末から外出が少しできるようになるみたいだよ!!

そんな嬉しいニュースが飛び込んで来たのは4月の末、日本ではゴールデンウィークに差し掛かる頃です。

フェーズ0で許可されているのは、1時間の個人での運動もしくは散歩。しかし、散歩の場合は家から1km圏内、運動の場合は住んでいる市内のみ移動可能という条件付きでした。

さらに運動のために外出できる時間帯も年齢ごとに設定されるという徹底ぶり

14歳以上は6時~10時、20時~23時の時間帯に行うことができます。介護が必要な者及び70歳以上は10時~12時、19~20時に散歩のみ可能。14歳未満の子ども達は12時~19時というように分けて、人が密集しないようにされています。

それ以外のところでは、公共交通機関を利用する際にマスクの着用が義務化されたことくらいです。マスクなんて付けている人を見たことがない国で、マスクが義務化されるとは、なんとも世の中の変化を感じます。

フェーズ0が実際に始まったのは、5月2日でした。私自身その日の朝はランニングに出掛けましたが、実に約1ヶ月半ぶりに外に出て、太陽の光を浴びて運動することができるというのは感動しかありませんでした。

ただ走るだけで、こんなに気持ちが晴れて、生きてると感じるとは思っても見ませんでした。

知らないうちに季節は移り変わり、街中も至る所に雑草が生えていたりと時間はしっかりと流れていたんだなと当たり前なのですが、感じられずにはいられませんでした。

出口が少し見えてくる フェーズ1

フェーズ0から1週間が経ち、次はフェーズ1への移行がされています。病床数の空き具合などによりマドリードなど地域によっては条件を満たさずフェーズ0が続く場所もありますが、スペインの半分以上の地域では5月11日から移行しています。

フェーズ1で許可されるようになったことはいくつかありますが、今回はその中でも生活に直接関わるところだけ紹介します。

①少人数による会合

最大10人までの会合が認められるようになりましたが、間を2m空けて座らなければいけないというような条件が伴います。

②個人の車両の利用

今までは運転手のみでしたが、他にもう1人同乗者が認められるようになりました。しかし、助手席ではなく、後部座席に座らなければならないという条件付きです。また、家族など同居者を乗せるときは制限なしになりました。

③小売商業施設の営業

雑貨屋さんなど生活必需品ではない小売施設は閉鎖されていましたが、定員の30%以下の入場制限を設けることで営業が可能となりました。これによってもスーパー以外の買い物が可能になり、生活に楽しみが少し戻ってきます。

④飲食店の営業

飲食店はテラスの営業のみが認められるようになり、テーブルの距離も2m以上など細かな制約が設けられています。故に飲食店においては再開できるところは限られてきます。

バル文化のスペインにおいては、テラスのみと言えどこの再開は大きく、住民の憩いの場が少し戻ってきたと言えます。

フェーズ1への移行で少しまた住民達ができること、経済活動も少しずつ再開していくという希望が見えてきました。

しかし、飲食を営む友人の話を聞いていると、再開しても採算が取れないので、この段階ではできてもやらないお店が多いというのが現状のようです。

サッカー界の様子

ヨーロッパのサッカー界は国によって対応が分かれており、フランス、オランダは今シーズンを打ち切って終了しました。

スペインのサッカー界においても新たな動きが見られています。ここではプロとアマチュアの両方の現状に触れていきます。

プロの世界

引用元:https://cms.athletic-club.eus/uploads/2020/05/20200511_ATH-ENT-N0083-1920×1080.jpg

プロの世界では、リーガエスパニョーラ、そして2部リーグまでが無観客で再開するという方向で動いています。

時期としては6月中旬から末くらいで、フェーズ0に入ってから各クラブの練習場での個人トレーニングがスタートしました。

その様子もニュースで流れており、サッカーを愛する国としては1つの大きな動きとして捉えられています。

女子リーグは打ち切られ、現段階の順位が最終順位となり終了しています。

また、もう一つ延期になっている、コパ·デル·レイ(日本の天皇杯に相当)は決勝のみが残されており、今回の対戦カードはアスレチック·ビルバオ対レアル·ソシエダのバスクダービーというコバ·デル·レイ史上初のカードです。

当初は無観客で行う予定で動いていましたが、各クラブの申し出と、協会の粋な計らいにより、観客が動員できる状況になってから開催時期を決めるという異例の判断がされました。両チームのファンからしたら希望の持てる決断となった訳ですね。

あとはチャンピオンズリーグをどうするのかなど、まだまだ決まっていない課題が山積している状態です。

育成年代の世界

育成年代では、正式にリーグの打ち切りが決まりました。上の写真はそのことが記載された公式文章です。昇格する位置にいるチームは昇格し、降格はなしという条件で今の順位が最終順位となり、今シーズンが終了しました。

そもそも当初であればちょうど今くらいの時期にシーズンが終了するため、来シーズンのことを考えても今から再開というのは考えにくかったことでもあります。

そういうこともあり、各クラブはすでに来シーズンに向けた準備へと取り掛かっています。各カテゴリーの監督探しや、選手の移籍などまさに今どんどんと決まっていっているところです。

移籍があるということは当然、クビもあるということで、クラブから去らなければいけないことを伝えられ辛い思いをする選手もこの時期多くいます。コロナとのダブルパンチで今年は相当辛いでしょう。

トレーニングに関しては、まだサッカー場などのスポーツ施設がプロ以外は開放されていないため、ボールを路地で蹴ったり走ったりといった個人でのトレーニングを各自の裁量で行っています。

クラブとしても、選手個人としても、中途半端ではあったがもう今シーズンは終了したという気持ちで、来シーズンへと移行していっているというのが今の現状です。

まとめ

ずっと家の中で生活していた1ヶ月半の生活から、ようやく外へと出られるようになってきて、街の人々の顔を見ていても笑顔が戻ってきているようにも感じます。

まだまだ制限が多く、元の生活のようにとはいきませんが、スペインでは一歩ずつ、着実に最悪の状態からは抜け出してきています。

次のフェーズへと移行するには2週間必要で、フェーズ2に進むためには感染状況などの条件もありますが、希望が見えてきたようです。

日本も今自粛が続いており大変な時期ではありますが、いづれ出口が見えてきますので、希望を持ってお互いに未来を見ていきましょう。

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