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スペインビルバオのコロナウイルスによる影響のリアル その2

日本でも緊急事態宣言が出され、生活の変更を強いられている方が多くいらっしゃるかと思います。

日本のニュースを見ていると、なかなかテレワークが浸透していなかったり、遊びに外に出ている、また批判的なニュースが多く出て少し混乱しているようにも見受けられます。

スペインでは非常事態宣言発令当初は混乱していたものの、それから1ヶ月が経過し、外出規制があるこの状況でも楽しもう、励まして乗り越えて行こうという気運が高まっています。

今回はこの1ヶ月の間でスペインで自然発生的に生まれてきた、様々なポジティブな取り組むを紹介します。日本の皆さんの参考になると幸いです。

1ヶ月経過すると生活は

1ヶ月も外出が制限されると、生活はどうなると思いますか?ストレスでヤケを起こす、だらだらと毎日を過ごして廃人のようになってしまう、そのようにイメージしないでしょうか?

私自身、最初の1、2週間は突然できた膨大な時間を持て余しており、外に出て動きたいという欲求に駆られていました。

しかし、人間というのは不思議なもので、この環境に慣れていくんですね。1ヶ月も経つと、新たな習慣が身につきます。

日々のルーティーンができてきて、逆にやることが多くて忙しくなったり、充実感を覚えていくようになります。

これは私だけでなく、こちらにいる日本人の仲間やスペイン人に聞いてもそうですので、多くの人に当てはまるのでしょう。

日本においても生活が変化して時間ができて暇だというような声をよく聞きますが、安心してください、そのうち慣れます。

世の中の変化

そういった中でも、最も進歩を見せているのがやはり、インターネットを使った動画配信などの取り組みです。

あるプロの合唱団は30人が同時に賛美歌を歌うなど、こちらで話題になった動画を配信したり、学校もインターネットでの授業を展開するというのは当たり前になりつつあります。

さらに、カラオケを友人と遠隔でできるアプリが開発されていたり、ビデオミーティング関係のアプリはすでに数知れぬほど出てきています。

在宅ワークは当然として、ネットの可能性というものが良くも悪くも今まで以上に大きく広がり、ビジネスとしても加速をしていく、そんな可能性を感じられずにはいられません。

感謝の拍手

引用元:https://img2.rtve.es/v/5539419?w=1600&preview=1584259482502.jpg

コロナウイルスとの闘いの中で、最前線で仕事をしてくれている方々、それは医療関係者です。スペインでは警察も街で常に警戒に当たっており、最前線で闘っています。

非常事態宣言が発令開始されてまもなくすると、どこの地域からは不明ですが、ベランダから最前線で活躍する人々に拍手を送ろうという取り組みが始まりました。

それがニュースに取り上げられ、この取り組みは全国へと広がって行きました。そして今ではスペイン全土で夜8時になると一斉に拍手を送るという習慣へと変わりました

何か作業をしていても、その時間になると手を止め、ベランダに出て拍手を送る。トランペットをその時間に奏でる人も出たりと、盛大にその時間を皆の感謝の思いで包み込みます。

こういった取り組みはすごく心が温まりますね。今最も頑張っている人を、闘ってくれている人に感謝を伝えようという人々の暖かさ、それと同時に拍手をお互いに送り合うことで自分たち自身も励まし合っている、この光景は人の豊かさでもあります。

ユーモアを忘れない

家にずっといなければいけない訳ですから、その中でも生活を楽しもうという工夫は生まれています。

例えば、日本でもニュースに取り上げられたかもしれませんが、ゴミ捨てに恐竜の着ぐるみを着て出て行ったり、犬のぬいぐるみに首輪をつけてお散歩に出ていったり、なかなか思いつかないユーモアさで皆を笑わせてくれています。(もちろん2つとも警察に注意されたようですが。)

それとは別にも生活を楽しもうという工夫は多く行われています。例えば、ベランダで即興の演奏会が開催されたり、みんなで運動をしたり、音楽に合わせて踊ったりなどなど。

これは国民性でもありますが、こういった状況でもユーモアを忘れずに振る舞うというのは大切なことです。

サッカー界の取り組み

サッカー界では、プロもアマチュアも外でトレーニングができず、リーグ再開の時期も変更と検討が繰り返されています。

そんな中、サッカー界ではトレーニングの共有、学びの提供、世の中に向けての励ましの3つの側面から様々な取り組みが行われています。

トレーニングの側面

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=q6r5umqvNIw&t=456s

トレーニングに関しては、プロはボールを使ったりフィジカルのトレーニングをトレーナーが管理して行っています。それはどの国でも変わらない取り組みがされています。

アマチュア、特に育成年代においても様々な取り組みがなされています。例えばリーガエスパニョーラ所属クラブのトップチームのフィジカルコーチがトレーニング動画を定期的に配信し、それを参考にトレーニングを行うことができます。普通であればそんな機会はない贅沢なコンテンツとも言えます。

また街クラブにおいても、自チームの選手にトレーニングメニューを提供したり、中には皆でビデオでつないで一斉にトレーニングを行うというような取り組みをしているところもあります。

そうやってアマチュアでは特に、来シーズンに向けてという側面が強く、体の維持が行われています。

学びの提供

引用元:https://youtu.be/Gcrik3s7ACA

スペインでは、指導者向け、また選手も学べる様々な無料のコンテンツが提供されています。

Live配信での対談が多く、しかもそのメンバーが豪華です。リーガエスパニョーラや他国のトップレベルのアナリストによる対談や、フィジカルコーチ、また当然監督による対談もあります。

先日見たのはウナイ・エメリ(元アーセナル監督)、ロペテギ(セビージャ監督)などがサッカーの様々なテーマについて話をしているものがありました。

というように逆に普通であれば聞いたり見ることのできないものが、今だから見て学ぶことができます。

また、オンラインのコーチングスクールを無料で提供するなど、サッカーに関わる人々が何か今できないかという点で、利益に関係のない取り組みがなされています。

他にも、私の所属しているクラブも行っていることですが、指導者間でビデオ会議アプリを用いて勉強会を行ったり、ミーティングを開いたりしています。

こういう時間を利用して普段擦り合わされていなかった部分を認識できるなど、プラスの効果が多々あります。

励ましの側面

SNSを通じて、プロ選手による励ましの動画が毎日アップされています。

こちらでは家にいることは強制なので、家にいることの呼びかけではなく、この難局をみんなで乗り越えていこうという趣旨のメッセージです。メッシも配信していますし、その他多くの有名選手もです。

さらに、サッカーファン向けにリーガの試合や過去のビッグゲームの試合が、無料で各クラブのyoutubeページから配信されています。

その配信にはスタジアムに行ってサッカーを見たい人々、見ることが日常であったファンへのフォローの意味が込められています。

このように、フットワーク軽く皆のことを考えてクラブが動いてくれているのは素敵な部分です。

まとめ

コロナの影響により家にいることを強制されている生活が続き、それによってネットの活用というものも以前にも増して進んでいます。

また、様々な面白い取り組み等もなされていますが、こちらではそれら全て結局は、人と人との繋がりを保ったり、生み出すために行われています。結局人間は1人では生きていけませんし、家で1人でずっといるというのは心が壊れてしまうのかもしれません。

ネットを介して、繋がることはできますが、やはり外に出て、人と面と向かって会って話をする、これが健全な姿であると思いますので、早くこのコロナが収束し、以前の日常が戻ることを願うばかりです。

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