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スペインビルバオのコロナウイルスによる影響のリアル 

世界各地でコロナウイルスの猛威が止まらず対応をされている中、スペインビルバオでも現在非常事態宣言の中、日々の生活を送っています。

今では世界で2番目に多い国となっているスペインでは、現在感染者数が13万人、亡くなった方も1万人を超え、テレビをつけると常にコロナウイルスのニュースが流れています。(4月7日現在)

非常事態宣言が出されて以降、街も、人々の活動も全てが突然変わりました。今回は皆さんにサッカーの現場も含めて現地のコロナによる影響をお伝えしていきたいと思います。

まだ中国、日本で広がりを見せ始めた2月~3月初旬の街中

中国でコロナウイルスが話題になり始め、それが韓国、日本へと広がり世界中でも話題となったのは2月頃だったと記憶しています。そのニュースはスペインのビルバオに住んでいても伝わってきており、その頃は誰1人として対策をとっていませんでした。

ただ違ったことは、アジア人に対する目が冷たくなったことだけ。差別というよりも警戒なのかもしれませんが、それは怖いなと思って当然かもしれませんね。広まってる国の人が歩いてるんですから。

私も街中を歩いていても、いつもとは違う、冷たい目線が飛んできたり、悪気はないのでしょうが小さな子どもが「コロナウイルスだ」と私をみて言ってきたりということがありました。

とはいうものの、街は普通に活動していましたし、いつもの通りの生活が続いていました。その雲行きが怪しくなってきたのが、やはりイタリアで感染が広まってきたというニュースが入ってきてからです。

突然中止になったサッカー現場

3月10日火曜日、元々延期になっていたリーガエスパニョーラのエイバル対レアルソシエダの試合が行われる日。

しかし、コロナの影響で突然無観客になったぞ、というニュースがサッカー仲間の間でも世間的にも一斉に広まりました。これがサッカー現場では自粛の始まりです。

3月11日水曜日、サッカーのトレーニングは私が現在所属しているチームも含め、通常通り行っていました。学校もありましたし、まだこの時点では練習自体は中止になっていませんでした。

しかし、スペインサッカー協会が緊急会議を行い、リーガエスパニョーラおよび、県を跨いで行われるカテゴリーのリーグ戦に関しては2週間の延期が発表されました。

ここから現場では大混乱が始まりました。

3月12日木曜日、学校が突然閉鎖になりました。明日からですよとかではなく、その日突然に。ただし、この時点で閉鎖していたのはマドリードとバスクのみ。他の地域はオープンでした。

その日の朝はチームスタッフで、今日の練習のメニューどうするかなどを話していたところでした。すると選手からチームのグループチャットに「学校突然今日からなくなったけれども、今日は練習あるのか、週末リーグはあるのか?」という連絡があり、まだ県のサッカー協会から正式な発表がないまま、情報だけが錯綜していました。

そして県のサッカー協会も中止の発表が出て、この瞬間から全ての練習及び試合が次の連絡があるまで延期になりました。本当に突然のことでした。

非常事態宣言が出される

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3月13日金曜日 カタルーニャ州(バルセロナのある州)で州を閉鎖するという宣言が出され、バスク州も封鎖する可能性があるという話をバスク州の代表が記者会見で発言したことにより、買い占めのためにスーパーに長蛇の列が。どこの国でも一緒ですね。

しかし唯一違うのは、誰もマスクをしていない点。スペインではマスクをするという文化はないんです。

この日の時点ではまだ街中には人が溢れており、皆マスクを買ったりアルコールを買いに求めたり、非常事態宣言に備える動きで街がざわついていました。

3月14日土曜日 サンチェス首相により非常事態宣言が出され、当初は15日間不要不急の外出を控えること、カフェやレストランも営業停止になりました。

この当時、非常事態宣言の強さを理解してたとは言い難いです。この威力というのは半端ないです。すべてが変わっていきました。

まず、本当に外出が制限されてしまう点。当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、これはかなりきついです。

スーパーに買い物に行くか、薬局に行くか、ペットの散歩に行くかしか外出は許可されないのです

ペット飼ってなかったら散歩にすら行くことができないという、しかもスーパーも家の近くでないとダメで、1kmも離れたところに行こうものならば警察に止められます。実際に私は止められました。

つまり本当に家に缶詰状態になるんですね。日本では自粛のため、コンビニに気晴らしに買い物に行こうかなどできるかもしれませんし、ちょっと外の空気を吸いに行こうかなんてこともあると思いますが、できません。何もできなくなります。

非常事態宣言により強いられる生活の変化

(写真:土曜日の街の風景。普段ならば人で溢れているが歩行者すらいない。)

非常事態宣言以降、生活は当然ですが一変しました。

今まで街には人が溢れ、キスやハグで挨拶を交わし、プライベートゾーンが存在しないくらい近い距離で話をし合っていましたが、現在街には人がいません。出会うのはスーパーの中くらいです。

そのスーパーでも変化が見られます。まずは入場制限。その目安数は不明ですが、店内が決して混雑しないように入場数をガードマンが入り口で管理しています。そのため店外には長蛇の列が出来上がります。

しかしその列にもルールがあり、社会的距離を取るために2m以上の間隔を開けなければいけません。みんなきちんとその距離を守っているのです、当然なのですが、ルールなんて関係ないぜというような国民たちがきちんと守っているのですから少し驚きでした。

そして店内に入ると、マスクをつけている人とマフラーで口元を覆っている人とまばらです。こちらに来てマスクをつけているスペイン人を初めて見ましたが、なんだか新鮮でした。

問題なのはなぜ、まばらであるかということです。マスクの話は今日本でも話題になっていると思いますが、スペインの人々も付けた方がいいのは流石に皆わかっていますし付けたいのですが、マスクがないのです。

中国から輸入したり、生産を増やしているものの、すべて医療従事者等最も必要な人の手元に届く分しかありません。つまり、一般の家庭にはマスクがないのです。

なので非常事態宣言中、唯一人が集まるスーパーというある意味危険地帯に行くのにも、マスクという盾をなしに言うならば命がけで買い物に行くと言うことになります。

宣言初期はスーパーの食料品、ペーパー関係はほぼなくなっていました。しかし、その後1週間くらい経つと、皆慣れてきたのか、供給が止まることがないということがわかった安心感からか、買い占めはなくなり、いまではほぼ通常通り食料品が手に入るようになりました。

中止になってから、サッカーは?

先述した様に、外では動けないため家にいるしかなく、ストレスが溜まっていきます。選手たちもサッカーができず、動けずですからチームのグループチャットでも辛い、早くサッカーがしたいと言う声が聞こえてきています。

そんな中でも少しでも体を維持しよう、またメンタル的にもたのしもうという動きが多く見られています。

例えば、zoomを用いて選手達とミーティングを行ったり、家でできるトレーニングが共有されたりと人とのつながりや体の維持の取り組みがされています。

そのほかにも、FIFAというゲームでプロのサッカー選手が自分のチームを用いてトーナメントを戦ったり、県のサッカー協会が主催で開いて街クラブの自チームを作って大会に参加したりと、面白い取り組みもされています。

皆なんとかこの状況を乗り越えようと、耐えています。しかし、いつまで続くのか、先の見えないトンネルを進み続けている状態です。サッカーでも今シーズンの残りが行われるのかどうか、非常事態宣言開けのスケジュールも未定です。

非常事態宣言による外出制限が30日間からまた伸びるかもしれないという噂が流れている中、まだ忍耐の日々が続きそうです。

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