スペインのサッカー スペインのリーグ文化

スペインでサッカー留学をするなら知っておくべきリーグ構造と日本との違い

スペインがサッカー大国で知られており、なおかつそのレベルの高さを保持している理由の一つに、リーグ戦構造が整備されているということが挙げられます。

大人も育成年代のリーグも細かく段階分けされており、1つカテゴリーが上がると本当にレベルの違うサッカーを見ることができます。

また同時に、同じカテゴリー内ではチーム間で差がないというのもスペインのサッカーを面白くしている1つの要素と言えます。

今回はリーガ・エスパニョーラを頂点とする、スペインの大人のリーグ戦の構成について紹介します。

プリメーラ・ディビシオン

スペインリーグ構造の頂点に位置する、プリメーラ・ディビシオン。リーガ・エスパニョーラとも、ラ・リーガともリーガ・サンタンデールとも呼ばれます。

このリーグの特徴はなんと言ってもこの一言に尽きます。

世界一レベルの高いリーグ

これに関しては疑いの余地がありません。バルセロナやレアル・マドリードに代表されるビッグクラブ、また縦に速く攻めるチームや守備に優れたチーム、ボールを保持して組み立てていくチームなど、様々なタイプのチームが混在しているという点も他のリーグにはあまりない特徴とも言えます。

チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、降格圏内チーム数等は下記の通りです。

所属チーム数 20チーム
チャンピオンズリーグ出場権 4位まで
ヨーロッパリーグ出場権 5、6位(6位は予選ラウンドから)
降格チーム数 下位3チーム 自動降格

セグンダ・ディビシオン

セグンダ・ディビシオンはリーガ・スマートバンクとも呼ばれています。スペインのサッカーリーグの構造では上から2番目に位置するリーグです。

2019-2020シーズンはサラゴサの香川真司選手、ウエスカの岡崎慎司選手、デポルティーボ・ラ・コルーニャの柴崎岳選手が所属しているリーグです。

日本で言うなればJ2に当たるリーグではありますが、当然ながらそのレベルは桁違いです。先述した3選手がコンスタントに試合に出られていないことからもそれは分かるかと思います。日本のスター選手たちがです。

このリーグを見るときの特徴はレベルの高さは当然ですが、

質の高いサッカーでのバチバチ感を見ることができる

ということです。プリメーラ・ディビシオンとは明らかに個人のレベル差はありますが、中には上でもできるであろう輝く選手がいたり、より体のぶつかりが多い激しいリーグと言うことが出来ます。

予算的にも潤沢ではないチームが多く、アウェーへはバスで10時間かけて移動なんて過酷な中で戦っています。

昇格、降格チーム数は下記の通りです。

所属チーム数 22チーム
昇格チーム数 合計3チーム
上位2チーム自動昇格 3位~6位がホームアンドアウェイでトーナメントによるプレーオフ。1チームのみ昇格。
降格チーム数 下位4チームが自動降格

セグンダ・ディビシオンB

このリーグは日本でいうJ3に当たります。ですが、そこにあるチーム数は全く異なると言っていいでしょう。いわゆるスペインサッカーのリーグ構造では3部に当たるチームですが、そこには

20チームの4グループ、トータル80チームが所属しています。

J319チームが所属しているだけですので、その規模とレベルには大きな違いがあります。

イメージしてください。2019-2020シーズン、バルセロナBの阿部裕葵選手はこのリーグです。日本ならばJ1で活躍しているレベルの選手ですね。

このリーグの見所はそのレベルの高さもそうですが、将来の有望株選手を見ることができる点です。

プリメーラ・ディビシオンに所属するU23チームの多くがこのセグンダBに所属しているため、19歳の若手有望選手がステップアップの段階にいるなど、本当にレベルの高い若い逸材を見ることが出来ます。

また同時に、このリーグはプリメーラ・ディビシオンでプレーしていた選手も見ることができます。レベルの高いサッカーがたった15ユーロの入場料で、しかもほとんどのスタジアムでピッチから1mの距離から見ることが出来たりもします。質の高いプレーが間近で観れる、これは贅沢なリーグです。

昇格降格チーム数は下記の通りです。非常に熾烈を極めるリーグと言えます。

所属チーム数 合計80チーム  20チーム×4グループ(全国を4つに分割)
昇格チーム数 4チーム
各グループ上位4チームで新たに4チーム4グループでのプレーオフ。各グループ1位となった4チームが昇格
降格チーム数 18チーム
各グループ下位4チームが自動降格、各グループ下位5番目の4チームで降格プレーオフを行い、2チームが降格。

テルセラ・ディビシオン

日本でいうJFLに当たります。スペインのサッカーリーグ構造では4部に当たります。JFLにあたるのですが、サッカーのレベルだけでなく、チーム数の違いも凄まじいです。JFLのチーム数は16チームですが、テルセラは

全国を18グループに分け、各20-22チームで構成。つまり360チームある

ということです。ここにはプリメーラディビシオン所属チームのU19やまた、セグンダBから落ちてきた強豪チームもおり、レベルは決して低くありません。

日本から来たサッカー関係者はテルセラの試合を見ると口を揃えてこのように言われます。

これ、J2でも勝てるかわからないよ

と。もちろんやってみなければわからないですし、足元のうまさなどは日本のJ2の選手の方が上ですが、その球際の激しさ、強度の高さというのは日本にはないレベルです。

このリーグを見ると、スペインがなぜレベルが高いのかということが本当の意味でわかるかと思います。

スペイン=ボールをつなぐサッカーというイメージが確実に覆ります。そしてこの激しいレベルでも余裕でやっていける選手が上のリーグへと上がっていくと考えると、底知れぬ日本との差を感じずにはいられません。

日本からサッカー留学に来る選手は、このレベルでできれば十分に優秀であると言えます。

チーム数 合計360チーム  20~22チーム×18グループ(全国を18グループに分割)
昇格チーム数

18チーム
各グループ上位4チームがプレーオフへ進出し、新たに4チーム編成の18グループに振り分けられ、それぞれのグループを勝ち抜いた18チームが昇格できる

降格チーム数 各グループ下位3チーム

地域リーグ

テルセラまでが全国規模のリーグでありますが、そこから下はディビシオネス・レヒオナレスと呼ばれる地域リーグでスペインのサッカーリーグ構造では5部以下のチームがこれに当たります。

各地域のサッカー協会が管轄しており、そのため州単位で行っていたり、県単位で行っているなど違いがあります。例えばバルセロナやマドリードでは州単位で行っていますが、私が住んでいるバスク州では県単位で行っています。

各地域によってリーグ数が異なるため、今回はビルバオがあるビスカヤ県について紹介します。

ビスカヤ県の場合、ディビシオン・デ・オノール(スペイン5部)、ディビシオン・プレフェレンテ(スペイン6部)、プリメーラ・ディビシオン(スペイン7部)、セグンダ・ディビシオン(スペイン8部)、テルセラ・ディビシオン(スペイン9部)までがあります。

県リーグだけで5部まであるということです、もちろん下のリーグになればレベルは下がりますが、日本であれば草サッカーのような位置づけになるかもしれません。

日本の草サッカーチームをイメージしてください。ハーフタイムにタバコを吸ったり、監督はいていないようなものだったり、練習はせず試合だけ。といったチームが想像できるかと思います。(もちろんそのようなチームばかりではありませんが)

しかし、こちらの9部を見ると驚きます。

本気でサッカーをやっている、プロのように

もちろんレベルはプロとは違えど、毎週2、3回のトレーニングを行い、監督が指揮をとり毎週の公式戦に臨みます。

その試合は体がぶつかり合い、本気でサッカーの試合に取り組んでいるということが彼らのプレーしている表情から伝わってきます。

そういうサッカー文化の根底の部分の違いを感じられるのがこの地域リーグとも言えます。

スペインにサッカー留学に来る選手の多くはこの地域リーグのいづれかのチームからスタートするというケースが多くなります。そこから実力が認められれば上がっていくことができます。

各カテゴリーチーム数は下記表の通りです。

カテゴリー チーム数
ディビシオン・デ・オノール(スペイン5部) 18チーム
ディビシオン・プレフェレンテ(スペイン6部) 18チーム
プリメーラ・ディビシオン(スペイン7部) 合計36チーム 18チーム×2グループ
セグンダ・ディビシオン(スペイン8部) 合計36チーム 18チーム×2グループ
テルセラ・ディビシオン(スペイン9部) 合計48チーム 16チーム×3グループ

まとめ

スペインはリーグ構造がしっかりとしており、同じレベルの選手同士で毎週末本気の勝負をしているからこそ、強くなっていくとも言われています。

上のリーグから、下のリーグまで、それぞれ観る事による意味や価値というのはありますので、ぜひ目的に応じて、また、サッカー留学でスペインでプレーしたいと思う選手は自分のレベルを知るためにも多くのリーグを見ることをお勧めします。

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