サッカー留学について

スペイン・ビルバオで短期指導者留学をする魅力

スペインへ指導者として勉強に行こうと考えたとき、多くの方はまずバルセロナが頭に浮かぶのではないでしょうか?もちろんそれは間違いではなく、世界トップレベルのクラブであるバルセロナがあるのですから、その試合を見に行くのは一つの勉強になります。

しかし、指導者としてみるべきものは試合だけではありません。練習や指導者のコーチング、グラウンドの使い方等、見て学ぶべきものは多岐に渡ります。

私自身バルセロナ、セビージャ、マドリード、ビーゴ、ビルバオなどに旅をして現地プロクラブから育成年代まで見てきました。各々いいところは当然ありますが、指導者としてより見るものが多かった地区はバスク州でありビルバオで、そのため今ビルバオに長期滞在してサッカーの勉強をしています。今回はビルバオで指導者留学をするメリットを実体験を元に紹介していきます。

バスク州では5つのクラブがリーガエスパニョーラで戦っている

 

リーガエスパニョーラはご存知の通りスペインプロ1部リーグの名称で、20チームが年間を通じてリーグを戦う世界最高峰リーグの1つです。またスペインには全部で17の州があり、その1つであるバスク州になんと5つのクラブが在籍しています。

つまり4分の1のクラブがバスク州に集結しているということです。これだけでもバスク州全体のフットボールの熱とレベルの高さがわかります。

そのバスク州にある5つのクラブは、アスレチック・ビルバオ、レアル・ソシエダ、エイバル、デポルティーボ・アラベス、オサスナで週末にはこれらのリーガの試合が見られるのは当然ですが、同時にこれらのプロクラブの育成年代の試合も見ることができるのは1つの魅力です。

アスレチック・ビルバオ

出典元:https://www.marca.com/futbol/athletic/2018/11/12/5be5ab7a22601d840c8b4623.html

バスク人だけでチームを構成するという独特のフィロソフィーを持ち、その選手育成力は世界的に有名です。リーガエスパニョーラのオリジナル10の1つのクラブであり、一度も2部に落ちたことがないクラブです。(他に落ちていないのはバルセロナ、マドリードだけです)

レアル・ソシエダ

出典元:https://www.marca.com/futbol/real-sociedad/2018/11/12/5be3109422601d582e8b45a9.html

シャビ・アロンソやグリーズマンといった有名選手を輩出したクラブとしても知られており、育成の面でも有名でソシエダ出身の多くの選手がリーガエスパニョーラでプレーしています。

エイバル

出典元:https://eldesmarque.com/gipuzkoa/sd-eibar/1259732-sin-goles-en-el-caluroso-test-de-tafalla

現在乾貴士選手が所属していることで日本では知られていますが、小さな街クラブがリーガの舞台まで上がった奇跡的なクラブです。ホームスタジアムは収容人数7000人程度と非常に小さく、選手のプレーを目と鼻の先で見ることができます。

デポルティーボ・アラベス

 

出典元:https://www.elcornerdelsur.com/el-balance-como-visitante-del-deportivo-alaves-proximo-rival-del-real-betis-2/

近年頭角を現してきたクラブで、独自のプロジェクトとして育成年代から優秀な選手を積極的に獲得していき、チームを強化しています。育成年代の練習を見るとスペイン代表の選手など優秀な選手がゴロゴロといます。

オサスナ

出典元:https://as.com/futbol/2017/10/10/segunda/1507661853_772019.html

牛追い祭りで有名なパンプローナにあるクラブで、バスク人選手を基本的には用いて戦う独特のクラブです。長年2部で戦ってきましたが、今シーズンから1部へと帰ってきました。この地域から多くの優秀な選手が輩出されており、アスレチック・ビルバオへ移籍する選手も多数います。

育成で有名なアスレチックビルバオの存在

アスレチック・ビルバオといえばこの言葉につきます。

「純血主義」

バスク州の選手だけでチームを作るという純血主義のフィロソフィーを掲げており、そのため自分たちで選手を育てないことにはリーグを戦っていくことができません。

哲学を維持するためにも、育成に対する力の入れ方は他のスペインクラブよりも強いと言われており、育成に定評があると世界中から言われています。

ビルバオに指導者留学に来るメリットとして、そのアスレチック・ビルバオの育成年代の選手たちの練習を間近で見ることができるということです。これは実はすごいことです。なぜならば、

「バルセロナやマドリード、セビージャなど、多くのトップクラブの育成年代の練習は非公開」

これが普通です。

しかし、アスレチックビルバオはなんと

「毎日公開」

なおかつ小学高年代から大人まで全てのカテゴリーを見ることができます。どのような練習をして、どういうコーチングを、いつのタイミングでしているのかそれを見るだけでも指導者としての勉強となることは間違いありません。(アスレチック・ビルバオの育成については別記事で詳しく紹介します)

リーガのトップチームの練習を観れる限られた地域

リーガエスパニョーラのチームのプロの練習、これは見る価値があります。何故ならばトップレベルで戦う選手達の練習がどのように行われているのかという内容を指導者として知ることは知識の幅を広げてくれます。

また指導者は選手を見て選手のプレーから学びを得るため、トップレベルの選手のプレーを眼の前で観ることで多くの学びが得られます。

バルセロナや他の地域のクラブの場合、基本的に非公開で観ることは叶いません。実際に私も様々な地域に観にいきましたが、入れてもらえず、公開されていたとしても試合翌日の疲労を回復させるための強度の低い練習程度です。

バスク州のチームのいいところは、その練習を公開しているところです。ビルバオやソシエダの場合は非公開の日も多いですが、注目すべきはエイバルの存在です。

エイバルは練習をなんと毎日公開しています。試合前日の練習さえも公開しており、世界中のプロクラブを見てもあり得ませんが、その練習を見ることができます。

そのオープンさもさることながら、私自身もそうでしたがエイバルの練習を観ると指導者としての価値観が変わります。その要因となるのが

「メンディリバル監督のインテンシティ」

です。練習の内容やオーガナイズではなく、選手たちの強度の高さ、それを可能にするメンディリバル監督のインテンシティの高さは指導者として観ることをお勧めします。心から感動します。

またメンディリバル監督は練習後気さくに質問に答えてくれたりもします。普通ではあり得ないこの経験ができるのはスペインの中でもエイバルだけでしょう。

出典元:https://www.marca.com/futbol/eibar/2019/10/18/5da9a36922601dc17d8b45b3.html

レベルの高い街クラブの育成年代から大人まで見放題

ビルバオはバスク州の中でも人口が多く、その分いい選手が集まります。また、街クラブからアスレチック・ビルバオへと移籍する選手も多く、プロ予備軍とも言えるチームもあります。

街クラブの練習は当然ですが全て公開されており、見ていてビデオを撮っていても何も言われることはありません。(日本人が座っていたら目立ちはしますが、周りからの視線には耐えましょう)

街クラブの練習はプロクラブと全くと言っていいほど違いがあります。練習の環境も違うのは当然ですが、最も違うことは街クラブはよりリーグでの勝利のために練習を行うことが多いため、練習での監督の修正の指示などもよりダイレクトなものが多くなったり個人よりもチームにフォーカスされたことが大半を占めます。

また、街クラブのトレーニングで指導者として見ていて面白いのは、日本の指導現場よりもうるさいということです。うるさいというと語弊があるかもしれませんが、そう感じるほど監督は練習中叫ぶように指示を出し続けたり、選手もコーチングをプレー中にするというチームが大半です。

日本ではオーバーコーチングだなんだと言われますが、そのようにコーチングをすることで練習の雰囲気を作る、また1回の練習に対する本気度が伝わってくる点も、こちらにきて見てみないとわからないポイントです。

部活動や街クラブの指導者の方はプロの下部組織よりもこちらの練習を見た方が勉強になる部分も多々あります。

まとめ

サッカーを海外で学びたい、また本場スペインでと考えている指導者の方は多いでしょう。現地の知識がないまま行くと、行ったけど練習が見れない、どこでやっているかわからないなど言葉の壁も含めて結局学べず帰国の日を迎えるということもあります(私も数年前そうでした)。

本気で学びたい場合は現地のコーディネーターにお願いすることをお勧めします。また、時期や期間に関しても何を見たいのか、学びたいのかということを明確にして大切な時間を無駄なく使えるようにすると充実した短期留学ができるでしょう。

 

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