サッカー留学について 事前準備

中学生のスペインサッカー留学で知っておきたい8つのポイント

スペインにサッカー留学をして自分の力を伸ばしたい、またプロになるための成長の場にしたいと考えて留学を選択する選手は年々増え続けています。

今回はそんなチャレンジ精神を持った中学生の選手や保護者の方々に、留学を検討する際に知っておいてもらいたい情報を提供します。

①スペインの中学年代のサッカーレベル

スペインでは中学生年代に相当するカテゴリーとして、インファンティル1年目(U13)、インファンティル2年目(U14)、カデーテ1年目(U15)と分けられており、スペインバスク州ではインファンティル2年目までが育成年代で、カデーテからはより勝利にこだわった競技志向のサッカーを行います。

つまり中学生年代は日本のように基礎技術を高めるというよりはより競技として勝利至上主義へと入っていく時期です。

レベルを一概に言うことはできませんが、こちらの上位レベルの街クラブと日本で全国大会を目指せる街クラブが試合を行うと圧倒的な差でこちらの街クラブが勝ちます。

足元の技術は日本人が上回りますが、サッカーをするということにおいては日本とこちらでは大きな差が存在します。

②留学することによるメリット

中学生年代でサッカー留学をするというのは大きな決断であり、その分得るものは大きいといえます。そのメリットは、

サッカー選手としても人間としても成長することができる

ということです。

サッカーの面ではプレーのスピード、強度が高い中でトレーニングすることで足元の技術ではなく、サッカーをどうプレーするべきかを肌で感じながら学ぶことができます。

また、リーガエスパニョーラなど生で試合を観ることによる学びは、成長段階の中学生にとっては大きな刺激となります。この2つは日本ではどうしても得ることのできないことであり、留学の最大のメリットと言えます。

生活面では異国の地で1人で生活し、異文化に触れ、様々な人と交流することによって自立心や、人とのコミュニケーション能力も高めることができ、帰国した際にはひとまわり違った姿がみれるでしょう。

③留学することによるデメリット

サッカー留学といえばお金がかかるというデメリット以外はいいことしかないように思えるかもしれませんが、それ以外にも失うものがあります。それは試合による成長の機会です。

サッカーは試合を通して成長するものであって、練習だけをいくら繰り返していてもサッカー選手としての成長はしません。

スペインに留学する際、移籍しない限りリーグ戦にも出れず、また日本のように練習試合はありません(プレシーズンは練習試合があります)。

2週間程度の滞在であれば問題ありませんが、1ヶ月以上になると試合をせずにその期間を過ごすというのはサッカー選手として成長期の中学生年代には大きなデメリットとなってしまいます。

そのデメリットをしっかりと理解した上で留学をする時期や期間を考えなければいけません。

④育成年代の移籍に関するルール

スペインへのサッカー留学してリーグ戦など公式戦にも出場したい!という時には海外移籍をしなければいけません。

しかし、ここで問題になるのがFIFAが定めた育成年代の選手を守るための国際ルールです。近年ではそのルールにより現在スペインのマジョルカでプレーしている久保建英選手が、バルセロナのカンテラ(下部組織)から日本への帰国を余儀なくされたことでも話題になりました。

国際ルールでは18歳未満の国際移籍が禁止されており、移籍できる条件としては親がサッカー以外の理由で移住した際、例えば仕事の関係で海外に住まなければいけない場合などです。

移籍せずともチームに帯同するだけでもという場合は語学学校への入学などでビザを手に入れることは可能ですが、先述した通りスペインでは練習試合はプレシーズン以外基本的にないため、練習にしか参加できないのです。

中学生の時期に長期間試合をしないというのはそれこそサッカーのレベルアップにならないので、中学生年代では長期留学ではなく短期の留学にすることをお勧めします。

⑤最大90日間はビザなしで滞在できる

短期で留学すると決めたら、次はどのくらいの期間滞在するかということを決めていきます。その時に目安となるのが、スペインにはパスポートだけを持っていれば最大で90日間の滞在がシェンゲン協定によって許可されています。

日本のパスポートは優等生なのです。それ以上滞在したいという場合は、短期もしくは長期滞在ビザを申請して取得する必要がありますが、各々取得するまでには様々な手続きの過程を踏まなければいけません(また別記事にて方法は紹介します)。

つまりビザなし留学で3ヶ月はマックスで行えるため、学校や日本でのチームとの関係も考えながら期間を決めていくようにしましょう。

⑥留学にオススメの時期

スペインでは日本と違い1年間ずっとサッカーの試合やトレーニングをするということはなく、プロのようにリーグ戦に基づいてプレシーズン、シーズン、オフシーズンに分かれています。

中学生年代ではプレシーズンが9月、シーズンが10月~5月末、オフシーズンが6月~8月末までとなっており、さらにクリスマス休暇もあります。つまり、日本の夏休みや冬休みの休暇を使って留学しようと思っても、サッカー自体をやっていないのです。

そこで留学にオススメする時期としては、3月末の日本の春休みに当たる時期です。この時期はリーグ戦も後半戦に入り、チームとしても成熟した状態の中で2週間程度サッカーを現地で行うことができます。

学校を休んで3ヶ月程度の期間で行きたいという場合は、4月以降のシーズン終盤以外を避けるようにしましょう。プレシーズンからいくと実力によっては試合に出してもらえるかもしれませんよ。

⑦滞在中の生活はホームステイがオススメ

サッカー留学をする際にネックとなることの1つが、宿泊先はどんな選択肢があるの?と気になると思います。

選択肢としては、①ホームステイをする②ホテルで生活する③アパートを借りるという3つがあり、それぞれにメリットデメリットがあります。

①ホームステイ

現地に住む人との交流ができ、語学も学ぶことができる。また、朝昼夕食を提供してもらえるため、食事の心配をすることなく生活できる。デメリットとしては自炊するわけではないので費用がかかり、プライベートの時間は少なくなる。

②ホテル

一人で生活ができるため周囲を気にせずリラックスして過ごすことができる。食事は事前に注文しておけば提供してくれる(ホテルにもよる)。デメリットとしては費用が他の選択肢よりも格段に高くなることと、サッカー以外での人との交流が減る。

③アパート

こちらのアパートは基本的にルームシェア形式で、部屋を1つ借りてキッチン、バスルームは共用で家具など全て備え付けられています。ルームメイトと交流できたり費用を抑える上ではオススメではあるが、デメリットとして全て自分で行わなければいけないため長期向け。

メリットデメリットを踏まえ、選手1人で異国の地へ行くと考えると最も安全で費用的にもバランスの取れているのはホームステイで、多くの選手が選択しています。

⑧留学に必要な費用

留学を検討する際に、どのくらいの値段がかかるのかというのは気になるところです。

かかってくるものとしては以下のことが挙げられます。

【必ず必要になるもの】

・往復の航空チケット(10万~15万円)

・留学手配会社への支払い(2週間滞在で20~30万程度。会社や期間でも変わります)

 -滞在費(宿舎、食事)

 -チーム手配手数料

 -現地滞在サポート、通訳など

・滞在中の生活費(2万程度。お土産を購入するならばもう少しあった方が良い)

【オプション】

・リーガエスパニョーラ観戦費(1試合1万円程度。シートや手配会社により変動)

・語学学校費用(2週間滞在で3~5万円程度)

・海外旅行保険(5000円~1万円程度)

必要になるものだけでも、安く見積もって2週間の滞在で30~35万程度はかかってきます。やはりスペインに行く以上リーガエスパニョーラの観戦は外せないとなるとプラスして費用がかかってきます。

また、1ヶ月以上の滞在になると諸々の費用も上積みされるためさらに金額としては高くなります。

まとめ

以上のように中学生年代でのサッカー留学にはメリットもデメリットもあり、また金額的にも決して安くはない額がかかります。

しかし、中学生で海外での経験をすることができるということは何にも変えることのできない成長の機会になることは間違いないでしょう。チームや保護者、また学校との兼ね合いも考えて相談しながら、ベストな時期を選択しましょう。

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